セクシャリティ
前回に引き続き「きのう何食べた?」
こんにちは、カラーズスタッフのケンです。
きのう何食べた?がなんだかんだ話題を呼んでいるみたいです。前回は少し抑えめにまじめに記事を書いたのですが、今回は砕いて砕けてボロボロになる感じの記事にしちゃおうとおもっています。
お目汚しご了承くださいませw
◆男子の視点、女子の視点、ゲイの視点・・・いろいろ
僕の会社の腐女子たちも、きのう何食べた?をご覧になっているようでして、会社の中でもその話題になったりすることがあるわけです。そんな時、正直コメントに困るんですよね。のっかるべきなのか、まじめなコメントするべきなのか、ホントは違うよね!なんて言ったらある意味カミングアウトだしw
でもそんなことを警戒している自分もちょっと嫌いだったりして、そんな葛藤をしていることなんて、ノンケの皆様には気が付いてもらえないわけです。
ある男性社員が、「男同士高収入で同棲して、楽しそうでいいよなぁ~」なんて言い出すと、すかさず女子が、「女子同士だとあれはできないよねぇ~。でも微笑ましくて、あの家に遊びに行きたくなっちゃう。ケンジとは友達になりたいよねぇ~。」
なんて会話を繰り広げていました。その間、私は無口ちゃんです。
たったこの数行の会話の中でも、ツッコミどころ万歳なんですけど、ここでツッコミを入れたらダメダメダメ子ちゃんと心を閉ざしてご飯をお口にかっ込みます。
楽しそうって、そこだけ切り抜いてみてんじゃねぇよ!ほかにゲイの大変さもたくさん描いてるだろ!そこについてはどう思ってんだよ!
高収入っていうけど、生産性がないとか言われちゃう子供ができないカップルなんだよ!だから老後は誰にも頼れねぇから、コツコツ貯金したりしなきゃいけないんだよ。そりゃ子供がいて、お小遣い制の同年代のおじさまがたよりは可処分所得が多いかもしれないけどさぁ~、その分、扶養や手当もないからしっかり税金払ってるっての!
興味本位で遊びに来たいとかいう女子が一番うざい。なんで遊びに行きたいの??西島君とか内野さんとかに会いたいから?それ目的なら僕も行きたいから誘ってよw
あらやだ、お里が知れてしまうわw
同じように、会社でのそんな話題に困っている人は少なくないんじゃないかなぁ?それはやっぱり、日本の大半のセクシャルマイノリティがカミングアウトをせずに生きていこうと思っているから、バレたくないと警戒しているわけです。
◆ゲイの終活
そんな中で、第8話の養子縁組したいという話題は、たくさんのセクシャルマイノリティに刺さった話題だったのではないでしょうか。
見てない人のために、簡単に概要を説明すると(ネタばれあり)、ケンジの友達のゲイカップルが登場して、シロさんケンジカップルと食事をするんだけど、その目的が、自分の財産を、パートナーに残したいから、養子縁組の手続きをしたいらしく、それを弁護士であるシロさんに相談していいかどうかを伺いたいということだったのです。
その会話の中で、「自分が苦労してためたお金を、田舎の親にはビタ一文あげたくない」って発言があるんです。これを聞いたノンケはきっと「ケチなおかまだな」って思ったんじゃないでしょうか??僕はこのシーンで目頭が熱くなりました。
一般的には、パートナーの愛を感じるところなのかもしれませんが、僕はこのセリフの裏に、親との確執を感じずにはいられませんでした。きっと自分がセクシャルマイノリティであることで、つらいことがたくさんあったんだと思います。ビタ一文あげたくない!と言わせてしまうほどの確執・・・・想像しただけでつらくなります。
ゲイの終活は本当にリアルな問題なんです。
シロさんとケンジは、なんだかんだ言っても周りにある程度カミングアウトしているし、同棲しているので、そこまで難しく考えていないと思いますが、たぶんあの家もシロさん名義だろうし、貯金のないケンジは、シロさんが先になくなったら大変なことになると思います。
普通のゲイカップルの話をしましょう。
普通に同棲をしていないカップルだった場合、相手が事故や病気になっても知るすべもなければ、連絡も来ません。最悪の場合、急死したとしてもそれを知ることができないんです。毎日のように電話やメール、LINEなどの交換をしていたとしても、今日は返事来ないけどどうしたんだろう??って思うくらいで、連絡頻度の低いカップルなんて全然気が付かないかもしれません。
例えば入院したとしても、家族だけしか面会できないようなシーンでは、面会をさせてもらうこともできませんし、詳細について教えてもらうこともできません。家族よりも状況を把握しているだろうパートナーの話を聞かずに、本当に病気の真相は分かっていくのかと思ってしまいます。
◆同性パートナーシップ制度
そんな中で同性パートナーシップ制度ができたわけですが、ご存じの方も多いと思いますが、実際に制度を使っている当事者は少数です。
そもそも「同性」パートナーシップ制度と「同性」にのみ特化した特別扱い感にとても違和感があるんです。結婚と同等の権利・・・同等と言いながら、それほどでもないし。。。
そもそも、異性間では「婚姻」していなくても一定期間同棲していれば内縁として認められるというのに、突然性別が変わると認められなくなるという考え方のほうを変えるべきだと思っています。
そもそも、同性同士での「結婚」という制度に特に興味がないというかメリットを感じていない人が多いということだと思います。
あぁ~。またまじめな話をしてしまった。。。。
◆ドラマ全体のことについて
本当はこれが書きたかったのです。
原作を読んでいて、ドラマを見始めたときは、西島君以外のキャストにみんな違和感がありました。ケンジ役の内野さんはとても演技がうまくて好演していると思いますが、どうしても、漫画のケンジとは違うと思ってしまう。
でもワンクールずっと見ていたら、これはこれでありだなと思えるようになりました。これはひとえに演技が素晴らしいということだと思うんです。
そして、シロさん役の西島君の笑顔にメロメロです。西島君はこういう役が合うと思いますから。あっ!決してゲイ役が合うってことではないですよw
まぁ~ゲイ役初めてではないですけどねwww
小日向さん役の山本君も頑張っていると思うけど、漫画とはかなりイメージ違うよねぇ~もっといかにもゲイって感じのごっつめの人がイメージしているからなぁ。話がすすんで行くと、もっとコミカルなキャラになるから、山本君がそこまで演じきれるかを見たい!でも、たぶんそこまでいかないで終わってしまうと思う。パンケーキパーティーしてほしいのにw
佳代子さんが田中美佐子さんなのは、ある一点を除いて違和感なし。でも佳代子さんの旦那様が、矢柴さんっていうのはさすがにむりがあるでしょ。。。。いや矢柴さんは好きなんですよ。でもね、漫画では佳代子さんの旦那様は定年退職してる年齢なんですよ。。さすがにそれはねぇ。
シロさんのお母様が梶さんなのはドンピシャです。いい味出してる。これからまた泣かされそうな気がしますw
その他だと、ジルベールは許容範囲内。若先生はなかなか良いチョイスだったと思う。
なんだかキャスティングを語ってしまったけど、基本的には毎週シロさんの笑顔に癒されて生きてます。だから、終わったシロさんロスになるかもww
さて、今日はこの辺で。
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