LGBT・マイノリティ
恋せぬふたりを見終わったドラマフリークゲイの感想
こんにちは!カラーズスタッフのケンです。
やっといろいろな制限が解除されました。
まだまだ普通の生活には戻れないけど、とりあえず人との交流を社会的にも許されたという事でいいのかな。。。
前回に引き続きドラマの感想で大変恐縮ですが、こちら界隈では話題の多いドラマでしたので、最終回まで見た感想を書いていきたいなと思います。
全体的な感想
生意気にも、ドラマフリークを気取っておりますワテクシ。
総評的なものから始めてみようかなと思います。
一言でいえば、NHKらしい問題提起感と、みんなが見るドラマだから綺麗に終わらせたな感が否めません。
しかし、少ない主要キャストと、短い話数・時間の中では、よく作りこんだと思える内容でした。
アロマンティックアセクシャルという尖った話題をメインに持ってきてはいるのですが、日常的に起こりそうな話題を織り交ぜることで、見やすくわかりやすい内容になっており、みんなが普通と思っていることが普通ではないという事を自分事として考えることができた人が多かったのではないでしょうか?
恋愛・結婚・家族・・・幸せ・・・日本人の中で固定概念化している考え方が、そもそも全員にとっての正解ではなく、いろいろな考え方があって、それを実行してもいいし、さらに応援してくれる人がいたらうれしいなという考え方は、とてもいいなと思いました。
カラーズでも自分の求めるライフスタイルを獲得できることを応援しています。結婚することが必ずしも幸せではないです。ただ、自分は選べなかったと思う選択肢を見つけられたら自分の世界が広がりますよね。
固定概念的な結婚に違和感があるなら、このドラマの主人公のように、型にはまらず考えるのもとてもすてきだと思います。
そんな時、同じような考えの人が近くにいたら心強いですよね。それは結婚するパートナーなのか、同じような考えを持った同志なのか。
多分それって、ぼーっとしていても見つからなくて、自分で考えて、行動していかないといけないのかなと。失敗することもいっぱいあるかもしれないけど、それも経験だし!
なんか抽象的ないいことを言ってる感じがして、ケン気持ち悪いじゃんって思われそうですが、実は第3話くらいからは、カズ君がかわいくて仕方なかったです。
見た目じゃなくて考え方とか、行動とか。あんな子が近くにいたら、とても心強いし楽しい人生送れそうな気がします。
8話分を要約すると
前回の記事と重複する部分もありますが、全話分を要約してみようと思います。
ネタバレも多分に含みますのでご了承ください。
「兒玉咲子(岸井ゆきの)」は恋愛に興味がなく周りと違う自分にモヤモヤしている。
自分のセクシャリティに気が付きながら、人とのかかわりに距離を置いている。「高橋羽(高橋一生)」の出会いから始まる物語です。
高橋さんは自分がアロマンティックアセクシャルという事に気が付いており、その考え方に触れた咲子は自分もそうなんだと気が付く。
いろいろな事件があって、二人は恋愛のない「家族(仮)」として同居生活を始める。自分の中のモヤモヤがどんどん解消していく咲子。人との距離を取ってきたけど、人の温もりというか考え方に触れることで、成長していく高橋さん。
そこに、元咲子の彼氏であるカズ君が参戦。
カズ君は咲子の状況を理解し、それでも咲子に告白するも、咲子の中では高橋さんの存在が大きくなっており・・・。
さらに高橋さんの過去もいろいろあったようで。そのせいでより人を遠ざけるようになってしまったのかなぁ~。でも、それも咲子の力で前向きな方向に。こんなポジティブで良い子と出会えたことが、本当に高橋さんにとって素敵なことでした。
咲子の家族も巻き込んでのドタバタ劇もあって、ちょっと過剰な演出があってほんとにイラっとした部分もあるけど、最終的には家族も理解した・・・というか、結局は娘の幸せを祈っているわけで・・・・。
印象的なセリフがたくさんありました。
ただ、僕がすごく共感した言葉は、やっぱり2話までに出てきた家族とのやり取りのところでした。
自分の常識から外れたものを「理解できない」という人は多いと思います。
ただ、それってほんとに「理解」しなければいけないんですか?理解しなくてもいいものっていっぱいあって、そういう人もいるんだなと納得・・・いや納得できなくても、そう思えばいいのかなって。
他人を自分の常識に当てはめて考えようとするからそういうことが起こるんですよね。
むしろ「そういう考え方もあるんだ」って新しい発見ができることが、個人的にはうれしいと思う事すらあります。
最終的には、そもそも型にはまっていない自分たちなんだから、自分たちのベストを求めて型にはまらない家族(仮)を作っていくという綺麗な終わり方でした。
咲子の周りもどんどん変わっていくのが分かってほほえましいですよね。もちろん、現実の世界ではあんなにすんなり周りはついてきませんがw
はぁ~全然要約できてない。。。ごめんなさい。
潜在的にはたくさんいるはず
「特別な人たち」という印象でドラマが進んでいきますが、実際にはこういう人ってたくさんいるんだと思うんですよね。なんか違和感あるけど、そういうものだから常識的に考えて・・・って結婚して、子供を授かって、親や世間の言う幸せという状況に自分はいるからきっと幸せ!不満はあるけどそれは贅沢!って思っていたりとか。
別にそれを否定するわけではないです。
それで幸せだと思えるのであればそれでいいじゃないですか!
それは幸せだと思わないのであれば、自分の幸せを求めて行動するしかないわけですよ。
多分、このドラマを見てカラーズの門をたたく人もいるかと思うんです。
とてもありがたいですし、自分の新しい道を見つけることができて本当に良かったと思います。
しかし、このドラマのように気の合う人と出会える可能性はそれほど高くないと思います。夢を壊すようですが、実際問題そういう事なんです。
それじゃ、このもやもやはどうしたらいいんだい!って思うかもしれませんが、そんな人と出会う準備をしっかりすることが大事なのかなと思いました。
自分はどんなことを望んでいるのか、どんな相手を望んでいるのか、どんな生活を望んでいるのか、それをしっかり考えられていれば、素敵な相手に出会えた時に取り逃がすことなく幸せをつかめる可能性が高まるんじゃないですかね?
つまり、やっぱり自己分析なんですよね。
結婚でも仕事でも人生でも、本当に自己分析って大切だと思います。
小言BBA
咲子の両親との絡みをもっと見たかったですね。折角良い役者さんを起用しているのに見せ場が少なくてもったいない。
ビアンとか浮気とかいろいろと盛り込んだのはいいけど、そこらへんは収集つけないで終わらせた感がちょっとなと思いましたね。話題振ったなら収集してほしかった。そこらへんは中途半端。
きのう何食べたのときも思ったのですが、これって年配の方や一般の方が見た場合はどういう感想なんですかね?
実際問題、自分が当事者だとこの手の話を自分から周りのノンケに聞くこともできないし、聞けるノンケは僕のことをゲイだと知っているので、一般人とは多分違う感想だし。
もちろん理解しなければいけないものではないけど、こういう人達もいるという事を知って、存在を肯定してほしいですね。
そういう問題提起的なドラマだったと思うので、是非見た人の心に残ればいいですね!
でわでわ
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