セクシャリティ
リスロマンティックとは?蛙化現象との違い
この世にはLGBTQをはじめとするさまざまなセクシャリティが存在します。セクシャリティは、恋愛感情や性的欲求の有無、性自認や性的指向などの要素によって異なり、リスロマンティックもセクシャリティのうちのひとつです。本記事では、リスロマンティックについて特徴や傾向から、混同されやすい「蛙化現象」との違いまで詳しく解説していきます。
目次
リスロマンティックとは?
リスロマンティックとは、他者に恋愛感情を抱くものの、その相手から好意を向けられることは望まないセクシャリティです。「アコイロマンティック」や「アプロマンティック」などとも呼ばれます。
ただし、リスロマンティックはあくまでも相手から「恋愛感情を抱かれること」を望まないのであって、相手から「性的欲求を抱かれること」をどう感じるかは関係ありません。
つまり、「恋愛感情を抱かれるのはイヤだけど性的欲求を抱かれることに対しては別にどうも思わない」といったケースもあるということです。
また、リスロマンティックは相手から恋愛感情を抱かれることを望まない反面、必ずしも「付き合いたくない」「結婚したくない」というわけではありません。さまざまな理由や目的で、交際や結婚を望む場合もあることを理解しておきましょう。
リスロマンティックの特徴と傾向
リスロマンティックの特徴や傾向を紹介します。ただし、すべての項目に該当した人が必ずしもリスロマンティックかといわれるとそうではありません。参考程度にご覧ください。
- 両想いになりたいと思わない
- 恋愛関係になることに嫌悪感を抱く
- 身体的な接触は避けたい
- 相手に抱いていた恋愛感情が突然消えることがある
- 自分の恋愛感情を他者に知られたくない
- 実在しない相手(二次元のキャラクターやぬいぐるみなど)を好きになる
- 性的欲求を抱かれること・性的な関係を持つことには抵抗がない
リスロマンティックと蛙化現象の違い
「蛙化現象が起こる=リスロマンティック」と誤って認識している人も少なくありません。そもそも蛙化現象とは、自分が好意を向けていた相手が振り向いた(=自分に好意が向けられた)途端、相手のことを「気持ち悪い」と感じてしまう現象のことです。
「両想いになった途端、相手に嫌悪感を抱く」という点で、リスロマンティックと似ているように感じますが、「リスロマンティック」と「蛙化現象」の意味はまったく異なります。
リスロマンティックは、そもそも相手と両想いになることを望まない「セクシャリティ」のひとつです。
一方の蛙化現象は、相手と両想いになることを望んでいたにもかかわらず、自分に好意が向けられた途端に気持ちが冷めてしまう「心理的現象」のひとつです。そのため、セクシャリティに関係なく、誰にでも起こりうる現象といえます。
さらにいうと、蛙化現象は起こる原因を追求することで改善できますが、リスロマンティックはあくまでもセクシャリティであるため、「改善する」といった概念はありません。このように、リスロマンティックと蛙化現象には明確な違いがあります。
蛙化現象は意味合いが変わってきている
蛙化現象は、両想いを望んでいたにもかかわらず、相手から好意が向けられた途端に気持ちが冷めてしまうというのが本来の意味合いです。しかし、最近では蛙化現象の意味合いが変わってきています。
最近よくいわれている蛙化現象の具体的な例としては以下のような内容が挙げられます。
- 怒られている
- 全力疾走している
- フードコートで自分のことをきょろきょろ探している
- ICカードの残高不足で改札を通れなかった
- お会計を細かく割り勘にした
上記のように、最近の蛙化現象は好意を抱いている相手がダサい行動をとったり、これまで知らなかった一面が見えたりしたとき、「幻滅してしまう」といった意味合いとして使われています。
言葉の意味は時代に応じて移り変わっていくものであるため、本来の意味を知ったうえで、「こんな使い方もある」というふうに捉えておくとよいでしょう。
リスロマンティックが交際・結婚する方法
「恋愛が気持ち悪い」「両想いを望まない」という価値観を持ったリスロマンティックでも、「家族を安心させたい」「人生をともにするパートナーが欲しい」など、さまざまな理由で交際・結婚を望む場合があります。
ただし、両想いになることを望まないリスロマンティックが一般的な恋愛結婚で結婚することは難しいでしょう。そこで、リスロマンティックの人に選択肢のひとつとして知ってほしいのが「友情結婚」です。
友情結婚とは、恋愛感情や性的欲求とは関係なく、友情・愛情・信頼関係のもとで婚姻関係を結ぶことです。一般的な結婚と異なるのは「性的な関係を持たない」という点のみで、ほかは何も変わりません。
リスロマンティックをはじめとするセクシャルマイノリティの方が、自分らしいライフスタイルを構築するためのひとつの選択肢です。
友情結婚の相手探しは「カラーズ」がおすすめ
友情結婚をしたくても、自分のセクシャリティを公開することに抵抗があったり、友情結婚をしたいセクシャルマイノリティの人を探すことが困難な場合があります。そこでおすすめなのが、友情結婚に特化した結婚相談所「カラーズ」です。
カラーズは、セクシャルマイノリティの人を対象とした日本初で唯一の友情結婚相談所であり、成婚率は43.8%にものぼります。入会相談は無料で参加できるため、気になる方は一度入会相談に参加してみてください。
ただし、カラーズはあくまでもセクシャルマイノリティの人で、結婚相手と性行為はしたくない、できないという方が対象であり、ストレートの方は入会できません。
もし友情結婚にご興味があるという方は、こちらから入会相談の予約をお願いいたします。
まとめ
リスロマンティックとは、他者に恋愛感情を抱くものの、その相手から恋愛感情を抱かれることは望まないセクシャリティのことです。
蛙化現象と混同されることがありますが、蛙化現象は両想いになることを望んでいたのに、好意を向けられると相手に嫌悪感を抱く心理現象であり、そもそも両想いになることを望まないリスロマンティックとはまったく異なります。
また、リスロマンティックであっても「人生のパートナーを見つけたい」などの理由で友情結婚をする人もいます。自分のセクシャリティ・自分らしいライフスタイルが何か、焦らずじっくり向き合っていきましょう。
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