アセクシャルであることに原因はある？治る？

友情結婚相談所「カラーズ」では、基本的にアセクシャルは先天性のものとして考えています。「自分がアセクシャルだ」と気づくタイミングは人それぞれですが、何かをきっかけとして後天的にアセクシャルになる人は少ないでしょう。
しかし、後天的にアセクシャルになる人も稀にいらっしゃいます。そこで、今回はアセクシャルになる原因として考えられるものから、「アセクシャル」というセクシャリティについて詳しく紹介します。

アセクシャルの原因として考えられるもの

基本的にアセクシャルは先天性のものであることがほとんどです。そのため、アセクシャルになる明確な原因は分かっていません。

しかし、「性はグラデーション」といわれるように、後天的にアセクシャルになることもゼロとは言い切れないでしょう。

後天的にアセクシャルになる場合の考えられる原因としては、「性的トラウマ」が挙げられます。「過去に性的被害を受けた」「性的な行為で嫌な経験がある」などが一例です。

ただし、「失恋したショックで恋愛したくない」という一時的な感情と、アセクシャルはまったくの別物です。

失恋のショックによって恋愛感情や性的欲求が左右されるのは、個人のモチベーションの問題であり、自分の置かれる環境や時間の経過によって回復することが多く、セクシャリティが変わったわけではありません。

「やっぱりアセクシャルじゃなかった」というケースも

実際、友情結婚相談所「カラーズ」でも、「性的トラウマからアセクシャルになった」という女性もいらっしゃいます。

しかし、そのなかには友情結婚した男性がよい人で安心し、相手に恋愛感情を抱いたり性交渉を求めたりしたという人もいらっしゃいました。その結果、離婚に発展したというケースも起こっています。

このように、自分では性的トラウマからアセクシャルになったと思っていても、よい人に巡り会うことで、元々あった恋愛感情や性的欲求を抱くように戻ることは珍しくありません。

そのため、カラーズで友情結婚される方には、入会相談の段階で注意深くヒアリングするようにしています。

アセクシャルは治る？

そもそもアセクシャルはセクシャリティのひとつであり、病気ではないため、アセクシャルに「治る」「治らない」という考え方はふさわしくありません。

「性はグラデーション」といわれるように、セクシャリティは人によってさまざまです。「これが正しい！」という正解があるわけでもありません。

アセクシャルを治すための「治療」や「薬」も存在しないため、セクシャリティを矯正する必要はないのです。

そもそもアセクシャルとは

では、そもそもアセクシャルとはどのような人のことを指すのでしょうか。アセクシャルの人にみられる特徴や人口に対する割合などを紹介します。

アセクシャルは他者に恋愛感情も性的欲求も抱かない人のこと

アセクシャルとは、他者に対して「恋愛感情」と「性的欲求」のどちらの感情も抱かないセクシャリティです。以下のように呼ばれることもあります。

• アロマンティックアセクシャル
• Aセクシャル
• エイセクシャル
• 無性愛
• アセク

アセクシャルと混同されがちなセクシャリティに「ノンセクシャル」が挙げられますが、ノンセクシャルは他者に対して「性的欲求」を抱かない反面、「恋愛感情」を抱くことはあります。

つまり、他者に性的欲求を抱かない点は共通しているものの、他者に対する恋愛感情の有無がアセクシャルとノンセクシャルの違いです。

関連記事：アセクシャルとは？特徴・割合・ノンセクシャルとの違い

【一覧】アセクシャルによくある特徴

アセクシャルによくある特徴を一覧にまとめました。該当する項目が多いほど、アセクシャルの可能性は高いといえます。ただし、該当する項目が多いからといって、必ずしもアセクシャルとは断定できません。参考までにご覧ください。

• 恋愛に興味がない
• 他者に恋愛感情を抱いたことがない
• 恋愛感情がどのような感情か分からない
• 恋愛したいと思わない
• 友人との恋愛話がいまいち理解できない
• ラブストーリー系のドラマや映画などに共感できない
• 性行為をすることに興味がない
• 性行為に対して嫌悪感がある
• 性行為はないほうがよいと思う
• 露出度の高い服を着ている人をみても「寒そう」といった感情しか湧かない

アセクシャルの割合

アセクシャルの割合については、さまざまな調査が行われており、全体のおおよそ0.8～1%がアセクシャルといわれています。

しかし、自分のセクシャリティに気づいていない人・自分のセクシャリティを公表せずに回答していない人・それぞれのセクシャリティの認識が違っている人なども含めると、アセクシャルの割合は1%以上になると考えられています。

まとめ

アセクシャルは、基本的に先天性のものと考えられていますが、性的トラウマなどの何らかのきっかけによって後天的にアセクシャルになるケースも稀にあります。

しかし、「性的トラウマによってアセクシャルになった」という方でも、よい人と出会ったことで、恋愛感情や性的欲求を抱き、「やっぱりアセクシャルじゃなかった」といったケースも珍しくありません。

また、アセクシャルだからといって結婚できないというわけではなく、アセクシャルで結婚願望を持つ方は大勢いらっしゃいます。自分のセクシャリティと結婚について悩んでいる方は、ぜひ「カラーズ」の入会相談に一度お越しください。

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