セクシャリティ
Xジェンダーとは?割合・種類・他セクシャリティとの違い
Xジェンダーとは、男性と女性のどちらの性別にも属さないセクシャリティのことです。性の多様化が進みつつある現在、「LGBTQ」という言葉は知っているものの、「Xジェンダー」については詳しく知らないという方が多いのではないでしょうか。
そこで今回は、Xジェンダーについて概要や種類などの基礎的な部分から、混同されやすいセクシャリティとの違いまで詳しく解説します。
友情結婚相談所カラーズでは、Xジェンダーをはじめとするセクシャルマイノリティで、「他者と性的な行為ができないけど結婚はしたい」という方を応援しています。Xジェンダーで結婚を望む方に向けて、友情結婚についても紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
Xジェンダーとは
Xジェンダーとは、男性と女性のどちらの性別にも属さないセクシャリティのことです。
XジェンダーがLGBTQに含まれるかどうかを疑問に感じる方がいらっしゃいますが、LGBTQはあくまでも以下5つの頭文字をとったものです。
- Lesbian(レズビアン)
- Gay(ゲイ)
- Bisexual(バイセクシュアル)
- Transgender(トランスジェンダー)
- Queer(クィア)/Questioning(クエスチョニング)
ただし、LGBTQはセクシャルマイノリティ全体を指す言葉として使われることが多いため、Xジェンダーをはじめとする上記以外のセクシャリティを含んだ意味で使われることもあります。
Xジェンダーの種類
Xジェンダーには以下の4種類があると考えられています。
種類 | 特徴 |
中性 | 自分の性別が男性と女性の中間に存在すると捉えている |
両性 | 自分の性別は男性と女性のどちらでもあると捉えている |
無性 | 自分の性別は男性と女性のどちらでもないと捉えている |
不定性 | 自分の性別が定まっておらず、さまざまな性に揺れ動いている |
上記のように、Xジェンダーといっても性別の感じ方は人によってさまざまです。なかにはXジェンダーで上記4種類のどれにも当てはまらないという方もいらっしゃいます。
性はグラデーションといわれるように、セクシャリティは人の数だけあるため、自分のセクシャリティを必ずしもはっきりさせる必要はありません。
Xジェンダーの割合は約1.4%
電通が実施した「LGBTQ+調査2023」では、全回答者のうち9.7%がセクシャルマイノリティと回答し、そのうちXジェンダーと回答した割合は1.38%でした。
割合としては一見少ないように感じるかもしれませんが、この割合はトランスジェンダーの1.15%を上回っており、人口にすると約170万人にものぼります。
まだXジェンダーと認識できていない人や、Xジェンダーと分かっていても回答を避けた人などを含めると、Xジェンダーの割合はもっと多いことが予想できます。
出典:株式会社電通広報局「LGBTQ+をめぐる人々の意識は?~最新調査レポート | ウェブ電通報」
5項目で診断!Xジェンダーの特徴一覧
Xジェンダー診断として、特徴や傾向を7項目集めました。ただし、以下の項目に当てはまったからといって、確実にXジェンダーというわけでなく、自分の性別を無理にはっきりさせる必要はありません。参考までにご覧ください。
▼Xジェンダー診断項目
- 自分が女なのか男なのかが分からない
- 「男性」もしくは「女性」として扱われることに違和感がある
- 「女っぽい」や「男っぽい」という言葉に違和感がある
- 性別欄に「男」と「女」しかないとき、どちらにすればよいか分からないもしくはどちらも違う気がする
- その日その時間によって認識する性がコロコロ変わる
Xジェンダーと混同されやすいセクシャリティとの違い
LGBTQやXジェンダー以外にもさまざまなセクシャリティが存在しており、なかにはXジェンダーと混同して認識されているものもあります。
Xジェンダーと混同されやすいいくつかのセクシャリティについて、それぞれの違いをみていきましょう。
クエスチョニングとの違い
クエスチョニングとは、性自認や性的指向が分からないセクシャリティのことです。意図的に決めていない場合も含まれます。
Xジェンダーの「男性でも女性でもない無性」や「セクシャリティが常に揺れ動いている不定性」と似ていることから混同されがちです。
しかし、Xジェンダーとクエスチョニングは、答えが出ているか出ていないかが異なります。
クエスチョニングは性自認や性的指向の答えが出ていない状態ですが、Xジェンダーは「男性でも女性でもない」「男性と女性のあいだで揺れ動いている」といった答えが出ている状態です。
このように、性自認や性的思考が「分からない」「決めていない」人がクエスチョニング、男女のどちらでもないというように、性自認や性的思考を「分かっている」「決めている」人がXジェンダーと区別されます。
トランスジェンダーとの違い
トランスジェンダーとは、身体的性とは異なる性を自認するセクシャリティのことです。具体的には、身体的性が男性で性自認が女性の人、身体的性が女性で性自認が男性の人を指します。
一方のXジェンダーは、男性と女性の2択では自分の性を分類できないセクシャリティです。「自分は男性/女性だ」と2択に分類できているトランスジェンダーとは異なる意味を持ちます。
ノンバイナリーとの違い
ノンバイナリーとは、性自認と性表現の2点において、男性と女性のどちらにも当てはまらないセクシャリティのことです。
そもそも性表現とは、見た目や言葉遣いで表現する性を指します。身体的性が男性であっても、レディース服を着用したり自分のことを「わたし」と呼んだりする場合、身体的性が男性で性表現が女性の人といえます。
「性自認」が男性と女性のどちらにも当てはまらない点では、Xジェンダーと共通していますが、Xジェンダーかどうかを判断する際に「性表現」は関係ありません。
Xジェンダーの恋愛対象は誰?
Xジェンダーは、男女のどちらにも属さないセクシャリティであるものの、恋愛や性的な行為ができるかどうかは人によって異なります。Xジェンダーだから恋愛できないというわけではありません。
Xジェンダーで性的指向が男性に向く人、女性に向く人、同じXジェンダーに向く人などさまざまです。そのため、Xジェンダーの恋愛対象は「人による」ということを認識しておきましょう。
性的な行為はできないけど結婚したい…!
Xジェンダーは、必ずしも恋愛や性的な行為ができないセクシャリティではありません。恋愛や性的な行為ができるという方は、一般的な恋愛結婚をすることも可能です。
しかし、Xジェンダーの方のなかには「他者と性的な行為ができない」「性的な行為のない結婚をしたい」と望む方もいらっしゃるでしょう。そんな方におすすめしたいのが「友情結婚」です。
友情結婚は、愛情や友情による信頼関係のもとで結婚することを指します。一般的な恋愛結婚と異なるのは「夫婦のあいだに性的な行為がないこと」です。結婚は男女の結婚であるため、「自分は女性としてみられたくない」「男性としてみられたくない」と思われているかたは難しいかもしれませんが、同じような考えの方に出会える可能性もあるかもしれません。
友情結婚相談所カラーズでは、性的な行為をともなわない友情結婚を望む方のサポートを行っています。「Xジェンダーだけど友情結婚できるかどうか分からない」という方は、「友情結婚適性診断」を受けるところからはじめてみてください。
まとめ
Xジェンダーは、男性と女性の2択では分類できないセクシャリティです。Xジェンダーといっても「中性」「両性」「無性」「不定性」などの種類があり、この4種類には当てはまらないといった方もいます。
自分の性別を1つに決める必要はありません。性はグラデーションといわれるように、セクシャリティは人の数だけあります。「自分の性別が分からない」と焦らず、自分らしいライフスタイルを見つけましょう。
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