パンセクシャルとは?特徴や他のセクシャリティとの違い
パンセクシャルとは、相手の性別に関係なく恋愛感情や性的欲求を抱くセクシャリティのことです。「好きになった人が好き」という考えを持つ人が多い傾向にあります。
今回はそんなパンセクシャルについて、特徴や他のセクシャリティとの違いなどについて詳しく解説します。
セクシャリティは人の数だけあるため、必ずしもはっきりさせる必要はありません。友情結婚相談所カラーズでは、「他者と性行為はできないけど結婚したい」という人を応援しています。
目次
パンセクシャルとは
パンセクシャルとは、相手の性別に関係なく、あらゆる性の人に恋愛感情や性的欲求を抱くセクシャリティです。自認する性(自分が認識している性)は関係ありません。
例えば、レズビアンは自認する性が女性で、性的指向が女性に向くセクシャリティです。一方でパンセクシャルが恋愛感情や性的欲求を抱くのは、男性・女性だけでなく、レズビアン・ゲイ・トランスジェンダーなど、すべてのセクシャリティの人が含まれます。
そのため、パンセクシャルは「全性愛者」と呼ばれることもあり、「好きになった人が好き」「人を好きになるのに性別は関係ない」という考えを持つ人が多い傾向にあります。
パンセクシャルの割合
電通が2020年に行った調査によると、全体の8.9%がセクシャルマイノリティで、そのうちの2.94%がパンセクシャルおよびバイセクシャルと回答しました。
同調査では、セクシャルマイノリティに対する認識についても調査されており、「セクシャルマイノリティについて知っている」と回答した人は、全体の80.1%にものぼります。
しかし、「パンセクシャルの多様性(パンセクシャルがどのような性か)について知っている」と回答したのは、わずか6.5%でした。
このように、セクシャルマイノリティに関する知識や理解が少しずつ広がりつつあるものの、いまだパンセクシャルの認知度は低い傾向にあります。
出典:株式会社電通「『LGBTQ+調査2020』を実施」
【診断】パンセクシャルのあるあるや特徴一覧
ここでは、「自分はパンセクシャルかもしれない」「パンセクシャルはどんな特徴があるの?」といった人に向けて、パンセクシャルのあるあるや特徴を一覧で紹介します。
ただし、「自分のセクシャリティが何か」を必ずしもはっきりさせる必要はありませんし、該当する項目が多いからといってパンセクシャルだと断定できるものでもありません。
以下のあるあると特徴はあくまでも一例です。参考程度にご覧ください。
▼パンセクシャルのあるある・特徴
・相手の性別に関係なく好きになった人が好き
・恋愛する相手の性別を意識したことがない ・相手の性別によって態度を変えたことがない ・「男性らしさ」「女性らしさ」という価値観が理解できない ・性別に偏りなく友達が多い |
パンセクシャルと似たセクシャリティとの違い
セクシャリティは人の数だけあるといわれており、パンセクシャルと混同されがちなセクシャリティもいくつか存在します。そこで、パンセクシャルと似た以下3つのセクシャリティとパンセクシャルの違いについて紹介します。
- バイセクシャル
- ポリセクシャル
- ノンバイナリー
バイセクシャルとの違い
パンセクシャルと最も違いが分かりにくいといわれているのが「バイセクシャル」です。
バイセクシャルとは、男性と女性の両方に恋愛感情や性的欲求を抱くセクシャリティで、「両性愛」とも呼ばれます。ただし、トランスジェンダーやアセクシャルなどのセクシャルマイノリティにあたる性は、恋愛対象に含まれていません。
対してパンセクシャルが恋愛感情や性的欲求を抱く対象には、男性・女性にくわえてセクシャルマイノリティと呼ばれる性もすべて含まれます。
男性と女性のどちらにも性的指向が向くのがバイセクシャル、男性と女性に限らずすべての性に性的指向が向くのがパンセクシャルです。
ポリセクシャルとの違い
ポリセクシャルとは、複数のセクシャリティが恋愛対象になるセクシャリティです。「複数性愛」「多性愛」などと呼ばれることもあります。
パンセクシャルとの違いは、「恋愛対象にならないセクシャリティがある」「恋愛対象になるか否かにセクシャリティを意識する」という2点です。
パンセクシャルの恋愛対象はすべてのセクシャリティであり、人を好きになるのに相手のセクシャリティを意識しません。
一方のポリセクシャルは、複数のセクシャリティが恋愛対象になるものの、恋愛対象にならないセクシャリティもあります。例えば、「男性・ゲイ・トランスジェンダーは恋愛対象になるけど、女性やレズビアンは恋愛対象にならない」といったケースが挙げられます。
このように、ポリセクシャルは、パンセクシャルのようにすべてのセクシャリティを好きになるというセクシャリティではありません。
ノンバイナリーとの違い
ノンバイナリーとは、自認する性が男性と女性のどちらにもはっきりと当てはまらない、もしくは当てはめたくないと考えるセクシャリティです。
例えば、「自認する性が男性と女性のどちらになることもあるし、どちらでもないときもある」といったケースが挙げられます。
「自認する性が定まっていないということは、誰でも好きなりえるからパンセクシャルでは?」と感じる人もいますが、ノンバイナリーであっても恋愛対象になるセクシャリティが限定されていることもあります。
そもそもノンバイナリーは自認する性によって分類されるセクシャリティであり、パンセクシャルは性的指向がどのセクシャリティに向くかで分類されるセクシャリティです。このように、パンセクシャルとノンバイナリーでは、分類される要因が異なります。
パンセクシャルは結婚できる?
パンセクシャルは、すべてのセクシャリティが恋愛対象になりえるため、相手によっては結婚することが可能です。
例えば、パンセクシャルで身体的性(生まれたときに定められた性)が男性の場合、相手のセクシャリティに関係なく身体的性が女性であれば法的に結婚できます。
ただし、パンセクシャルで異性に恋愛感情は抱くけど性的欲求は抱かない、異性との性行為ができないという人もいます。このように異性との性行為ができない人に知ってもらいたいのが「友情結婚」です。
友情結婚とは、愛情や友情といった気持ちのつながりのもとで結婚することを指します。夫婦のあいだに性行為がないこと以外、一般的な結婚となんら変わりありません。
友情結婚相談所カラーズでは、友情結婚を望む方をサポートしています。友情結婚をしたい方だけなく、「自分が友情結婚できるかを知りたい」といった気軽な相談も可能です。友情結婚に興味のある方は、無料入会相談にぜひご参加ください。
まとめ
パンセクシャルは、すべてのセクシャリティが恋愛対象になるセクシャリティです。「好きになった人が好き」「人を好きになるのに性別を意識したことがない」といった考えを持つ傾向があります。
自分のセクシャリティは必ずしもはっきりさせる必要はありません。自分のセクシャリティに違和感があっても、焦らずゆっくり向き合っていくとよいでしょう。
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