LGBT・マイノリティ
男性にもアセクシャルはいる!男女比やセクシャリティに気づけない理由
他者に対して性的欲求や恋愛感情を抱かないアセクシャルは、どちらかというと女性に多い印象を持たれるかもしれません。ただ、男性であってもアセクシャルの方はいらっしゃいます。
そこで、今回はアセクシャル男性の比率や自分がアセクシャルと気づくタイミング、パートナーや結婚相手を見つける方法などを詳しく紹介します。
関連記事:アセクシャルとは?
目次
男性にもアセクシャルはいる
アセクシャルは男性より女性に多い傾向がありますが、多くはなくとも男性にもアセクシャルの方はいらっしゃいます。
そもそもアセクシャルとは、他者に対して性的欲求も恋愛感情も抱かないセクシャリティのことです。「Aセクシャル」「アセク」「Aセク」「無性愛」などと呼ばれることもあります。
ここでいう性的欲求はあくまでも「他者」に対するものである点がポイントです。
どのようなセクシャリティであろうと自慰行為をする人としない人がいるように、アセクシャルでも自慰行為をする人としない人がいます。つまり、自慰行為の有無はアセクシャルかどうかを判断する基準にはなりません。
また、アセクシャルは他者に対して性的欲求や恋愛感情を抱かないものの、家族や友人などに対して愛情や尊敬といった感情は抱きます。そのため、アセクシャル男性の方で結婚を希望される方もいらっしゃいます。
アセクシャル男性の割合は0.3%程度
大阪市民を対象に実施された「大阪市民の働き方と暮らしの多様性と共生にかんするアンケート」の結果によると、性別問わずアセクシャルを自認している人は、全体の0.8%でした。そして、アセクシャル女性は1.1%、アセクシャル男性は0.8%と分かっています。
このように、アセクシャルは男性より女性に多い傾向があるものの、決して男性にいないわけではありません。
また、アンケートで分かっている数値は、あくまでもアセクシャルを自認していて、かつアンケートにおいて自分のセクシャリティを公表している人に限られます。
まだ自分がアセクシャルと自認できていない人や、自認しているけどアンケートでは答えなかった人がいると考えると、アセクシャルの数はもう少し多いのかもしれません。
出典:「働き方と暮らしの多様性と共生」研究チーム「大阪市民の働き方と暮らしの 多様性と共生にかんするアンケート」
男性がアセクシャルと気づくまでに時間がかかる理由
そもそもアセクシャルは、生まれつきの方もいれば後天的にアセクシャルになる方もおり、幼少期からアセクシャルを自認している人はどちらかというと少ない傾向があります。
このように、アセクシャルは性別問わず、自認するまでには時間がかかるものです。
ただ、男女で比較すると、女性より男性のほうがアセクシャルと自認するまでに時間がかかる傾向にあります。その理由として考えられるのが、以下の2つです。
それぞれの内容を1つずつ詳しくみていきましょう。
「恋愛下手」「草食系」「奥手」などと勘違いされるため
アセクシャル男性は、他者に対して性的欲求も恋愛感情も抱かないことから、周りから見ると「恋愛下手」「草食系」「奥手」などと思われてしまいがちです。
一般的に「女性の好意を読み取った男性が告白してお付き合いをする」といった流れが理想とされていますが、アセクシャル男性は恋愛感情を抱かないため、女性の好意に気づかない傾向があります。
もし相手の好意に気づいたとしても、こちらは恋愛感情を抱かないため、恋愛が成立せず、周りから見ると「恋愛下手」「奥手」などと勘違いされてしまうのです。
そのため、アセクシャルと自認していない男性が「他者に対して性的欲求や恋愛感情を抱かない」という悩みを抱えていても、「恋愛下手」「草食系」「奥手」などとまとめられ、「自分は恋愛下手なのか…」という風に自分のセクシャリティに気づきにくい傾向にあるかもしれません。
日本では男性から女性へアプローチすることが多いため
日本では恋愛において男性から女性へアプローチすることが多い傾向にあります。
そのため、アセクシャル女性には、
- 恋愛感情はないけど、アプローチされた男性と試しに付き合ってみよう
- やっぱりお付き合いは無理…
- もしかしてアセクシャルかも…?
という風に、アセクシャル男性に比べると、アセクシャルを自認する機会が多い傾向にあります。
しかし、この恋愛の流れを考えると、アセクシャル男性は積極的にアプローチしてくれる女性が現れない限り、お付き合いや恋愛を試す機会がありません。
そのため、アセクシャル男性はアセクシャル女性に比べて、自分のセクシャリティを自認することが難しく、時間がかかってしまうのです。
アセクシャル男性がパートナー・結婚相手を見つける方法
アセクシャル男性でも「互いを支え合うパートナーが欲しい」「結婚したい」という方はいらっしゃいます。
ただ、日本では「恋愛や結婚をする=性的な行為をともなう」という認識が浸透しているため、アセクシャルの方で「お付き合いはできたけど性的な行為ができず長続きしない」「そもそも相手が見つからない」と悩む方が多い傾向にあります。
しかし、アセクシャル男性が最適なパートナー・結婚相手を見つける方法はいくつかあり、なかでもおすすめの方法が、「マッチングアプリ」と「友情結婚相談所」の活用です。
関連:友情結婚とは?
マッチングアプリ|
結婚を考えていない人向け
近年でマッチングアプリを使って出会いを求める人が急増し、なかにはセクシャルマイノリティ向けに提供されているものもあります。
セクシャルマイノリティ向けマッチングアプリの特徴は、特定のセクシャリティの方と出会うことができたり、自分の趣味や価値観と合う人を探したりできる点です。
無料で利用できるものも多く、有料であっても低価格で提供されているものが多いため、母数となる利用者が多く、高い可能性で出会えるでしょう。
「結婚は考えていないけど自分に合ったパートナーを見つけたい」「自分と似たセクシャリティの人と気軽に出会いたい」といった人におすすめです。
ただ、一部のマッチングアプリでは、いわゆるノンケやストレートの方も会員として在籍している場合があり、なかには冷やかしやなりすましも存在します。そのため、マッチングアプリ利用時は、信頼できる相手かどうかを見極めることが大切です。
関連記事:婚活は「結婚相談所」と「アプリ」どっちがよい?求める条件とプロフィールで選ぶ!
友情結婚相談所|
結婚を考えている人向け
アセクシャル男性で結婚を考えている人は、友情結婚相談所の活用がおすすめです。
そもそも友情結婚とは、恋愛ではなく互いの愛情や信頼関係のもとで婚姻する結婚の形のひとつです。夫婦間に性的な行為がないこと以外、一般的な結婚となんら変わりありません。
そして、友情結婚相談所では、性的な行為を「したくない」「できない」といったアセクシャルをはじめとするセクシャルマイノリティの方が在籍しています。
出会いから成婚までをスタッフがサポートしてくれるため、自分に最適な結婚相手が見つかるでしょう。
また、友情結婚相談所はマッチングアプリに比べると利用コストが高くなる一方で、結婚に対する本気度が高い会員がほとんどです。そのため、友情結婚相談所はアセクシャル男性で本気で結婚を目指したい方や最短で結婚相手を見つけたい方に向いています。
もし、「自分が友情結婚できるのかが分からない」と悩んでいる方は、カラーズの「友情結婚適性診断」を試してみるとよいでしょう。
そして、友情結婚の婚活を検討している方はぜひカラーズまで気軽にご相談ください。
まとめ
アセクシャルは女性に多いものの、男性でもアセクシャルの方はいらっしゃいます。
しかし、「恋愛におけるアプローチは男性から女性へするもの」という認識が浸透しているばかりに、「恋愛下手」や「奥手」などと勘違いされ、なかなか自分のセクシャリティに気づけないことも珍しくありません。
ただ、アセクシャルは男性に限らず自認するまでに時間がかかるものです。また、自分のセクシャリティをはっきりさせなければならないというわけでもありません。
そして、結婚をしたい人・したくない人、自慰行為はする人・しない人など、アセクシャル男性にもさまざまな方がいらっしゃいます。
ゆっくり自分のセクシャリティと向き合いながら、自分らしいライフスタイルを見つけてください。
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