セクシャリティの種類を解説!セクシャリティの6つの要素とは?

LGBTQ+という言葉が広く知られるようになり、セクシャリティを考える機会は増えてきたのではないでしょうか。

セクシャリティへの考えが深まるにつれて、セクシャルマイノリティのカテゴリーも細かく増えてきました。どのようなセクシャリティがあるのか分からない、複雑という方も多いですよね。

セクシャリティが細かく増え、自分がどこにカテゴライズされるのかと考える機会も増えたかもしれません。しかし無理にカテゴライズする必要はありません。

セクシャリティには明確な線引きがあるわけではないため、自分をその中に当てはめるのは難しいものですし、カラーズとしては必要ないと思っています。

しかし自分のセクシャリティが分からないと不安になる…という人も多いですよね。そんなときは、この記事からセクシャリティを考える参考になればと考えています。

セクシャリティを構成する6つの要素やセクシャルマイノリティを総称する言葉についても解説するので、ぜひ最後までご覧ください。

セクシャリティとは、性のあり方全般を表す言葉です。生物学的性別を表すセックスは性を限定しているのに対し、セクシャリティは個人それぞれの性のあり方を表し、性に関する広い意味を持っています。

一般的にはこの4つの要素からセクシャリティは構成されていると考えられていますが、カラーズでは好きになる性をさらに「恋愛する性」と「性行為をしたい性」の2つに分けて考えています。

例えば、ノンセクシャルとアセクシャルはどちらも異性にも同性にも、性的欲求を抱かないセクシャリティですが、ノンセクシャルは恋愛感情を抱きますが、アセクシャルは恋愛感情も抱きません。

このようにセクシャリティを考えるときに好きになる性を「恋愛する性」と「性行為をしたい性」の2つに分けて考えると分かりやすくなります。

  • 戸籍の性(身体性)
  • こころの性(性自認)
  • 好きになる性(性的指向)
    • 恋愛する性
    • 性的行為をしたい性
  • ふるまう性(性表現)

戸籍の性は生物学的な性であり、外性器を見て判断され生まれたときに性を割り当てられ、戸籍に登録されます。

こころの性は、自分自身の性別をどのように思うかという要素です。こころの性はからだの性と一致するとは限らず、男・女・どちらでもない・まだわからないなど人によって異なります。

好きになる性は、恋愛や性愛の対象として魅力を感じる性の傾向です。異性愛・同性愛の他に両性愛や無声愛などさまざまな指向があります。また、他者に恋愛や性愛を抱かないという人もおり、さまざまです。カラーズでは、「恋愛する性」と「性行為をしたい性」の2つに分けて考えています。

ふるまう性は、言葉遣いや服装などで表現する性を指します。「女性らしく」「男性らしく」といった社会から期待される性であるジェンダーもふるまう性の一つです。

からだの性やこころの性とふるまう性が一致するとは限りません。そのため言葉遣いや服装などだけでセクシャリティを判断することは難しいものです。

性のあり方全般を表すセクシャリティは、個人それぞれの性のあり方を表しており、人によって異なります。人の数だけ種類があるともいわれています。

また、セクシャリティを無理にはっきりとさせる必要はありません。さまざまなセクシャリティがあることを知り、自分のセクシャリティを考えるときの参考にできればと考えています。

では、セクシャリティの種類を見ていきましょう。ここでは30種類のセクシャリティを解説します。

セクシャリティの
種類
戸籍の性(身体性)こころの性(性自認)好きになる性(性的指向)
ストレート(ヘテロセクシャル )異性愛者。セクシャルマイノリティではない人男性・女性戸籍の性と一致異性
シスジェンダーからだの性とこころの性が一致しているセクシャリティでヘテロセクシャルとの違いは性的指向の意味を含まない。男性・女性戸籍の性と一致
レズビアンこころの性が女性で、好きになる性が女性に向くセクシャリティ女性女性女性
ゲイこころの性が男性で、好きになる性が男性に向くセクシャリティ男性男性男性
バイセクシャル好きになる性が男性と女性の両方に向くセクシャリティ男性・女性男性・女性両性
トランスジェンダーからだの性とこころの性が一致しないセクシャリティ男性・女性戸籍の性と一致しない
Xジェンダー男性と女性のどちらの性別にも属さないセクシャリティ男性・女性
クィアセクシャルマイノリティーすべてを包括する意味男性・女性
クエスチョニング性自認や性的指向が定まっていないまたは意図的に定めていないセクシャリティ男性・女性
インターセックス身体が男性と女性のどちらにも一致していない人
アセクシャル恋愛感情と性的欲求のどちらの感情も抱かないセクシャリティ男性・女性男性・女性無し
パンセクシャル相手のセクシャリティに関係なく恋愛感情や性的欲求を抱くセクシャリティ(相手のセクシャリティは意識しない)男性・女性男性・女性男性・女性
ポリアモラス複数の人と恋愛関係を築く恋愛スタイル男性・女性男性・女性男性・女性
オムニセクシャル(相手のセクシャリティを認識・理解したうえで)すべてのセクシャリティが性的指向の対象になりうるセクシャリティ男性・女性男性・女性男性・女性
ポリセクシャル複数のセクシャリティに対して恋愛感情や性的欲求を抱くセクシャリティ男性・女性男性・女性複数のセクシャリティ
アブロセクシャル好きになる性が流動的であったり、変化したりするセクシャリティ男性・女性男性・女性
グレーセクシャル人生の中でごくまれに性的な欲求を抱くことがあるセクシャリティ男性・女性男性・女性
ノンセクシャル恋愛感情は抱くものの、他者に性的欲求は抱かないセクシャリティ男性・女性男性・女性(男性・女性)
デミセクシャル精神的に強いつながりを感じる相手にだけ性的な欲求を抱くセクシャリティ男性・女性男性・女性(男性・女性)
デミロマンティック精神的に強いつながりを感じる相手にだけ恋愛感情を抱くことがあるセクシャリティ男性・女性男性・女性(男性・女性)
リスロマンティック他者に恋愛感情を抱くものの、その相手から好意を向けられることは望まないセクシャリティ男性・女性男性・女性
リスセクシャル他者に性的欲求を抱くものの、その相手から性的な感情を持たれることは望まないセクシャリティ男性・女性男性・女性
トゥー・スピリット男性と女性の性が同時にあると感じる人男性・女性両性男性・女性

LGBTという言葉の他にセクシャルマイノリティを総称する言葉があります。ここではLGBTを含む5つの総称を解説します。

LGBT

LGBTは、レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダーの頭文字を取ったものです。レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダーだけでなく、セクシャルマイノリティの人々を表す総称として使われています。

LGBTQ

LGBTQは、レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダーに加えてクィアとクエスチョニングの頭文字を付けた言葉です。

クィアは、セクシャルマイノリティーすべてを包括する意味を持っています。クエスチョニングは、性自認や性的指向が定まっていない人々や意図的に定めていない人々を表す言葉です。

LGBTにQを加え、より広い意味のセクシャルマイノリティを表現しています。

LGBTQ+

LGBTQにさらに+を加え、さらに広い意味のセクシャルマイノリティを表現しています。

+はプラスアルファの意味を持ち、レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダー・クィア・クエスチョニング以外のセクシャルを表しています。

この+には、アセクシャルやパンセクシャルなどのセクシャリティが含まれています。LGBTQで表される以外全てのセクシャリティを表現する言葉となっており、全てのセクシャリティの人たちに配慮した言葉です。

LGBTQIA

LGBTQIAは、LGBTQにインターセックスとアセクシャルを表すIAを加えた言葉です。

インターセックスとは、染色体やホルモンの状態によって、身体が男性と女性のどちらにも一致していないセクシャリティを表しています。

アセクシャルは、恋愛感情と性的欲求のどちらの感情も抱かないセクシャリティです。

LGBTQQIAAPPO2S

LGBTQQIAAPPO2Sは、LGBTQにQIAAPPO2Sを加え、さらに広い意味を持っています。QIAAPPO2Sは、セクシャリティの頭文字です。

  • Q:クエスチョニング、クエスチョン
  • I:インターセックス
  • A:アセクシャル
  • A:アライ
  • P:パンセクシャル
  • P:ポリアモラス
  • O:オムニセクシャル
  • 2S:トゥー・スピリット

トゥー・スピリットは、男性と女性の性が同時にあると感じる人です。北アメリカの先住民の間で第三の性として認められています。

セクシャリティを無理にはっきりさせる必要はありませんが、自分のセクシャリティでもやもやしたものを抱えているなら、セクシャリティ診断を試すとよいかもしれません。

https://jobrainbow.jp/discover_sexualities

上記のサイトでは、10分ほどでセクシャリティ診断ができます。一般的に言われているセクシャリティの4つの要素を組み合わせた20種類以上の組み合わせから、セクシャリティの傾向が分かります。パーセンテージでセクシャリティの傾向が表され、自分のセクシャリティを知る一つのきっかけになるかもしれません。

また、セクシャリティ診断の結果は必ずしも合っているとは限りません。診断の結果は絶対に合っている!と思わず、自分のセクシャリティを考える参考程度に使ってみてください。

セクシャリティは人の数だけあり、無理にセクシャリティをはっきりさせる必要はありません。ひとりひとりの個性であり、多種多様で当たり前です。さまざまなセクシャリティの種類を知ることで、自分を知る一つのきっかけになるかもしれません。

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著者:代表中村

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