LGBT・マイノリティ
友情結婚が当たり前になった世界
こんにちは
カラーズスタッフのケンです。
カラーズでは成婚者が続出しています!
皆さん幸せに向けて1歩を踏み出していることはとても喜ばしいです。
友情結婚に向けてがんばっている人や、友情結婚している人を見る機会が多いと、現状が世の中の「普通」と呼ばれることから離れてしまっていることを忘れてしまいそうになります。
今日のテーマは、当事者は友情結婚についてどう感じているのか?です。
自分は当事者でありながら、発信者であるカラーズの手伝いをしており、複雑な立場ですが、その複雑な立場からの意見が伝えられればと思います。
◆セクシャルマイノリティの中での評価◆
このテーマの話をする前に、セクシャルマイノリティの中での友情結婚に対する考え方についての一般論をお伝えする必要があるかと思います。
正直、セクシャルマイノリティの当事者、特にゲイからは批判的な意見を聞くことが多いです。偽装結婚と思っている方が多いのが一番の問題だと思いますが、相手をだまして結婚をするという行為に批判的なのではないかと思います。
(友情結婚は偽装結婚でもないですし、相手を騙すこともありません。)
また、わざわざ結婚して自分に枷を与える必要もないのに・・・と思う人もいるように感じています。
レズビアンの方々の中でも賛否両論あるようです。
もちろん僕は当事者ではないので、知人から聞いた話を総合した意見ですので、そのつもりでお読みいただければと思います。
レズビアンの方々のなかには、自分のセクシャリティを隠して、一般の男性と結婚をする人も少なくないそうです。
いわゆる既婚レズと呼ばれるらしく、旦那さんはいるが、女性にもちょっかいを出そうとする人もいるようで、その行為も含めて批判的な方も多いようです。
友情結婚はそれとは違うのですが、同様に感じて批判的な方がいるように聞いています。
ただ、ゲイでもレズビアンでもそうですが、自分は興味ないけど仲の良い子が友情結婚をしているということに関しては応援してくれる人も少なくないように感じます。
どちらにしても友情結婚への風当たりは強めということです。
◆選択肢のひとつとして◆
僕が友情結婚の相手を探して活動をしている時期は、まだ今ほど友情結婚という言葉が浸透しておらず、掲示板やSNSを通したオフ会など、小規模に活動している人がいる程度の状況でした。
活動しているときは、本当にこの活動はうまくいくんだろうか?と不安になりましたが、オフ会で知り合った人など、同じ目的に向けて活動している人と仲良くなることで自分のモチベーションを維持できたと思います。
その後、自分の周りの人も含めて、めでたく結婚をする人が何人か現れて、オフ会で知り合った友人はより深い関係になっていきました。
「自分の状況を詳しく知っている人」ということで、友情結婚をしている友達との交流がとても多くなっていきました。
そこで、疑問に思ったんです。
友情結婚をしたいと思って活動している人は結構います。しかし、友情結婚している人ってなかなか会えません。
なぜか??やっぱりセクマイの中での風当たりのことも考えると、なかなか知り合いでも公表しにくい。
ましてや、一般的に友情結婚をしていることを公表することも特性上ありえませんよね。そうなると、友情結婚をした人はおいそれと出会えないということなんです。
もともと友人だった人たちと交流を続けていたので、僕は同じ状況の人とやり取りができていろんな問題を解決できたけど、そうじゃない人・・・たとえば、掲示板のみで活動してきて友情結婚をした人って、きっと二人だけの世界に閉じこもってしまっているのではないか?と思ったんです。
そして、それってつらいよねぇ~と仲間内での酒の肴になっていました。
そこで一念発起して、友情結婚当事者として発信を始めました。
最終目的は、同じ状況(友情結婚をしている)の人を増やして交流したいということでした。その為には、自分がなんで?どうやって結婚にたどり着けたのかを晒して、友情結婚している人が本当にいるんだよという希望(おおげさw)を婚活をしている人たちに与えたかったんです。
それと、セクシャリティなどで悩んでいて結婚をあきらめている人に向けて、友情結婚という選択肢もあるということを知ってもらえればと思って発信を続けました。
発信を始めた当初から言っていますが、友情結婚というのは選択肢のひとつです。
それを選ぶも選ばないも当人の自由です。ただ、選択肢を知らなければ当たり前ですが選択することができません。だから、その選択肢を知ってもらうための、細々とした発信を続けていました。
◆友情結婚が当たり前になったら◆
発信をしていたことで、カラーズ代表の中村と出会い、現在カラーズを手伝っておりますが、友情結婚が一般的になればよいかというと、とても複雑な気分です。
文章にするととてもわかりにくいと思いますが、友情結婚には少なからずカモフラージュを目的としている人がいると思うんです。
しかし、友情結婚という言葉や慣習が普通になってしまったら、カモフラージュ効果は全くなくなります。
具体的に、会社等の出来事で表すと、現状であれば
A:あの人って、しぐさが女の人っぽいよね。
B:もしかしてゲイなんじゃない?
A:でも結婚しているらしいよ!
B:そうなんだ・・・じゃあそんなことない
となりますが、友情結婚が一般的になると
A:あの人って、しぐさが女の人っぽいよね。
B:もしかしてゲイなんじゃない?
A:でも結婚しているらしいよ!
B:友情結婚かもしれないじゃん
A:そっか、じゃぁ~嫁さんもセクマイなのかなぁ?
といった、新しいハラスメント?見たいなものが発生してしまいそうな気もします。
だから、本音では「友情結婚が必要と思える人だけに知ってほしい」を思っています。しかし、実際その人たちだけに発信するということはできないので、知ってもらうにはある程度広い範囲での広報が必要になります。
知ってほしい!でも無駄に広まってほしくない。。。
でも仲間は増やしたい・・・・難しいこといってますがこれが本音なわけで・・・・。
◆カラーズ成婚者の会◆
複雑な心境はさておき、カラーズでは婚活のサポートはもちろん、成婚→結婚した会員同士で交流ができる成婚者の会を定期的に行っています。
僕の経験から、友情結婚した人同士の出会いはほぼほぼ皆無であることから、カラーズで成婚した人でのコミュニティを作って行きたい!
同じ環境の人と情報交換ができることで、より効率的に長続きできる関係性を成婚相手と続けられるのではないかと思っています。
僕も実際に結婚してから数年しか経っていません。
これからまだまだ人生の岐路に立つと思います。そんな時頼りになる存在として、この成婚者の会でつながった皆さんがいてくれると信じています。
年齢もばらばらですし、住居形態も含めて本当に違った環境のメンバーですが、それだからこそ楽しい関係性になれるのではないかと思っています。
どんどん仲間が増えるのを楽しみにしております!!
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