理想と現実~結婚生活がイメージできない~

投稿日

2018.08.20

更新日

2019.09.17

理想と現実~結婚生活がイメージできない~

今夏は猛暑でしたね。
僕が小さいときは猛暑日なんて言葉聞いたことなかったです。
30度超えなんてすごいよねぇ~って会話していたのに、いまや30度では驚かなくなっている・・・人間の順応性もすごいですが、異常気象も続くと異常じゃなくなるという状況もすごいです。

さて、今回のテーマは友情結婚の理想と現実についてです。
以前にも似たような内容の記事を書いているかもしれませんが今一度、婚活中の皆様や成婚した皆様に聞いていただきたく思いをしたためたく候。

◆お断りの理由

ご紹介やお見合い申込み、更には実際のお見合いの中でお断りすることはもちろんあると思います。
その理由は色々だと思いますが、その中でも特に良く聞く理由に

「結婚生活がイメージできない」

というものがあります。
正直便利な言葉ですよね。当たり障りなく、相手も自分も悪くない的な優等生回答だと思います。

ビジネス的な目で見れば、こういった当たり障りのない断り方は悪くないと思いますが、こと婚活に関しては、この言葉の裏で自分の中でどう考えているかがとても大切になると思います。

結婚生活がイメージできない??
じゃあ~あなたのイメージしている結婚生活って何?
紹介してもらった人や、お見合いした人に対して、わざわざゼロから結婚生活をイメージできる人がもしもいたら、それはそれは素敵な想像力の持ち主だと思います。

一般の方はそんなことができないと仮定して、まずは

「あなたのイメージする結婚生活」

についてよく考えてみてください。
そして、あなたのイメージしているものに対して、相手の方は、どこが違うと思いましたか?何が足りないと思いましたか?
お見合いの席ではなんとなく違和感があった程度で構いませんが、一度家に帰って冷静になって考えたときに、その違和感の正体をしっかりと見極めて欲しいと思うのです。

◆理想 ≠ 現実

なぜ僕が、こんな当たり前のことを言っているのかというと、わかっていない人が多いように感じているからです。
とくに、婚活期間が長くなってしまっている人に、こういう方が多いように感じているからです。

人間は誰もが固定概念を持っていると思います。
それは、自分の経験や見聞きしたものから得た情報の統計だといっても良いのかもしれません。
自分の中で、男性or女性はこうあって欲しい。相手に求めることばかりになってしまっていませんか?
理想は大切です。しかし、自分が求める相手の像は、本当に現実的でしょうか?また、相手にそれを求めることの準備を、あなたはできているもしくは示せているでしょうか?

抽象的な言い方だと伝わらないので、具体的な話をしましょう。

子供を授かることを希望して婚活をする男性は多いと思います。
そんな男性の皆さんに質問です。

「子供の授かり方、知っていますか?」

ケンは馬鹿なのか?と思われるかもしれません。
今、あなたが思い描いたとおり、通常であれば性交渉で子供が授かれることがあると思います。
では、更に質問です。

「あなたは女性と性交渉ができますか?したことがありますか?」

これは私の私見ですが、ゲイの人に女性経験の話を聞くと、「ある」と答える人が多い(特に中年層以上)と感じていますが、実際は強がりで、女性と付き合ったことはあるけど、そこまでの関係にならなかった人が多いと思います。
できるかできないかの質問に対して、できると答える人のほとんどは、実体験から来るものではなく、自慰行為による射精はするので、問題ないと思うという根拠レスの自信から発せられる言葉だと思います。

「好きな相手とならできる」

と話す人もいますが、そもそも女性を恋愛対象にできないから、ゲイと自認しているのでは??

「仲の良い女性友達のことは好きなので、女性も好きになれる」

と、血迷ったことを言う人もいますが、だったら、その友達の女性とは性行為ができるのでしょうか??
できないセクシャリティだからこそ、その女友達とも仲良くなれているのかとおもいますけどねぇ~。。。。

こういう人は、自分が好きになれる女性を求めて、または自分のことを好きになってくれる女性を求めて、果てしなく長い婚活を進めていくことになってしまう可能性がとても高いです。
もちろん、全否定はしません。もしもそういう相手にめぐり合えたら幸せだと思います。
ただ、それは砂漠で砂金を探すくらいの大仕事だと思いますので、明日見つかるかもしれませんが、死ぬまで見つからないかもしれないです。

◆超自然主義者

個人的な意見ですが、やはりゲイの男性は夢見がちな方が多いんだろうなと思います。
ノンケの世界でも男性のほうが実はロマンティストだったりするのですが、いわゆる

「超自然主義者」

も男性のほうが多いのかなぁ?と思います。

子供は自然に授かるべきだ ⇒ 性行為
出産は自然にするべきだ ⇒ 通常分娩

こういう考えの人は、出会いやお付き合いにも「超自然」を求めているのかもしれません。

運命の人とは出会った瞬間に自然に惹かれあっていくものだ!
話し合いは、冊子を使って条件の刷り合わせなんかしなくても、自然に分かり合えるはずだ!

そうなれたらいいなぁ~と思いますが、正直それってかなり難しいですよね。
今まで恋愛経験のある人なら、判ると思いますが、実際フィーリングだけで何とかなるのは数年が限度です。いつまでも愛し合っている夫婦やカップルなんてほとんどいないのです。

ましてや、今まで恋愛経験のない人はもっと夢見がち!
男女問わずそうですが、恋愛小説やテレビドラマのような出会いは極稀です。

出会ってからお付き合いするまでも、お付き合いしてから継続することも努力が必要です。もちろんお互いに。
「超自然」だけでいられる人なんて、きっとこの世の一握りの人だけなんだと思います。。。。

◆まずは現実を知ること

生きていると、僕って知らないことがいっぱいあるなと思う場面がたくさんあります。
実際、学校で10年以上長い人は20年近くも勉強して、社会に出てからもたくさんの勉強をしてきたけど、学校では生きていくうえで大切なことは全然教えてくれないんです。。。

だから、理想を語るためにもたくさんのことを知る努力をするべきだと思います。
理想を実現する為には何が必要なのか、それは自分だけの努力で解決できることなのか、解決する為に自分は努力できるのか?
相手に求めなければいけないことがあるのか、相手に求めるときに自分は何をしてあげることができるのか?

僕は、子供が欲しい男性に良くお伝えしているのですが、確かに男性は妊娠出産ができません。だからどうしても女性に負担がかかってしまいます。でも、そんな女性を安心させる為に、妊娠・出産・子育てに関してたくさん調べて勉強して、相手をサポートしてあげることができるはずです。
そういうところが見えるだけでも、相手の方は安心するのではないでしょうか?

子供を産むのは女性なんだから、女性に頑張ってもらうしかない。女性の身体のことなんて分からないし。
子育てはサポートするつもりだけど、仕事があるからできる範囲で協力するだけしかできない。

こんな感じで思っている男性は多い気がします。
子供を授かるということは、2人作業です。お互いが高い意識を持って然るべきと思いますし、子育てに関してだってお母さんだって仕事をしています。相手に自立を求めて仕事をして欲しいのに、自分は仕事を理由に子育てはサポートだけですか??

なんとなく男性を非難するような内容になってしまっていますが、女性にも同じことが言えると思います。
自分も分かってないのに、更に分かってない男性に憤りを感じたりする人もいるようです。知らないから不安になって、どうしたらよいか分からなくなるんですよね、きっと・・・・。

なんだか、今回は厳し目のことを書いてしまったような気がします。
結婚相談所に来るほとんどの人が、「結婚経験」も「出産経験」もありません。
ましてや、セクシャリティの問題から「恋愛経験」もない方が多数存在します。

経験がないことをするのだから、知らないのは当たり前です。
だから知る努力をしていきましょう。
今の時代、情報はいろんなところに転がっています。その情報を収集しようとするかどうかで、あなたの婚活や結婚生活を大きく変えることができるのではないかと思います。

たくさんのものを見て、聞いて、感じて自分のものにして、自分の理想を追いかけるだけではなく、世の中の現実照らし合わせて、自分にふさわしい相手やふさわしい生活をイメージしてみてください。

でわ、おあとがよろしいようで。。。

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ケン
著者:ケン

ゲイで友情結婚経験者。主に成婚後の会員様のコミュニティーサポートを行っております。自分が経験者であること、成婚者のコミュニティーでの情報などを加味して、会員の皆さんから、活動中の悩みだけでなく、結婚後の実状などについてもご相談を受けています。

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