Vol. 2

結婚相手選び、「ココ」を見ました

投稿日

2021.12.24

更新日

2022.11.22

カラーズに入会し、友情結婚(成婚退会)しました佐藤と申します。

カラーズで活動すると複数人の方とお会いすることになりますが、そこから一人に絞ることはとても難しく、悩むことだと思います。
本当にこの人でいいのかな?と不安になったり、もっと良い人がいるかも?と期待したり……私自身も成婚退会を決めるまで悩みました。けれど、今はあの時の私の選択は間違っていなかったなと思います。
私と結婚してくれた相手を、このブログでは「高橋さん」と呼ぶことにします。
今回は、活動中の話し合い期間でチェックしていたことや、高橋さんを選んだ理由などをご紹介します。

目次

話し合い期間中に見ていたポイント①金銭感覚

話し合い期間に入ったお相手とは、もしかするとこの人と結婚するかもしれない、という想定のもとで色々な部分を見ていました。

なかでも、これを見ておいてよかったと思うのは「金銭感覚」です。

一緒に服や物を見ているときに、どのくらいの値段の物を買うのかを確認しました。例えばシャツ一枚買うのだけでも、一万円だせる人なのか、千円くらいで済ませる人なのかで大きな違いがあります。私自身が購入している価格帯と同じくらいかどうかや、高いな、安いな、と思う感覚が同じくらいなのかを確認しました。
ここがズレていると、この先の共同生活はやりにくいのではないかと思います。

生活のやり方は条件は、話し合いをすれば折り合いをつけられるかもしれません。けれど、人となりや好き嫌い、癖や感覚はそうそう変えられません。私は神経質な方でもあったので、なるべくそういった気になるポイントが無い方が良く、その点で高橋さんは全く気になりませんでした。

話し合い期間中に見ていたポイント②他人への対応

また、自分以外の人への対応もチェックしていました。例えば、店員さんへの対応はどうか、何かしてもらったときに「ありがとう」の一言があるか、子どもが笑いかけてくれたときにどうするか……など、その時々に会った他人への対応を見ていました。
結婚相手候補でもある私に対して、もしかしたらお相手は自分を飾ったり、良く見せようとしているかもしれません。けれど、咄嗟に出た他人への対応というのは、その人の本質を見ることができると思います。

私自身も、話し合い期間中はお相手に対して、自分を飾らないようにしようと気を付けていました。どうしても自分を良く見せたくなってしまいますが、そうするといざ結婚して共同生活を始めたときに「思っていた人と違うな」と思われてしまいます。それは、お相手にとっても、自分にとっても辛いことです。

無理に気に入られようとせず、自然体で過ごすことをおすすめします。

高橋さんを選んだ理由

高橋さんを選んだ一番の理由は、性格が合って、考えが近しいというところでした。

前述したような感覚的な部分でズレを感じなかったことや、休日の過ごし方、よく見ているテレビ等々が似ていたのが、好印象となりました。
初めての人とお話するのは緊張するものですが、高橋さんとは自然に話すことができ、第一印象から他の方とは違うなぁと感じていました。

高橋さんと話し合い期間に入っていた当初は複数人の方とやり取りをしており、なんとなく高橋さんが良いなと思っているけれど、本当に一人に絞っていいのか踏ん切りがつかない状況が続いていました。
けれどいつしか、高橋さん以外の方とお会いしていると「こういうとき、高橋さんだったらこうしてくれたのに」と比べている自分に気づきました。
この先、また活動を続けていたら高橋さんよりも良いと思う人が現れるかもしれない。でも、ここで高橋さんと話し合いを終了してしまって、自分は後悔しないか?と自問自答し、高橋さんと成婚退会する意思を固めました。

確信した出来事

また、高橋さんと結婚しても大丈夫だな、と確信した出来事があります。

私は地元から離れることも想定して活動していたため、お会いしていたのは遠距離の方ばかりでした。高橋さん以外の方からは「長期休暇のときは、実家に帰っても大丈夫ですよ」と言ってもらっていました。そもそも、私は引越し可という条件で活動していたので、そう言ってもらえるだけで大丈夫だったのですが、高橋さんだけはそう言いませんでした。

成婚退会するかどうかの話し合いのときに、私が慣れ親しんだ土地を離れ、実家や友人と離れてしまうことに対してすごく心配してくれました。自分は成婚退会して良いと思っているけれど、佐藤さんの環境が大きく変わって負担になってしまわないか……と案じてくれたのです。

この人は優しい人なんだなぁと思いました。ただ結婚するだけではなく、私のこれまでの人生と、これからの人生をすべてひっくるめて大事にしてくれる人なんだと思い、こういう考え方の人なら結婚したいと感じた瞬間でした。

一番はやっぱり、高橋さんが優しい人だったから、選んだのかもしれません。

関連記事:成婚者体験談「結婚しようと思った決め手はなんですか?」

結婚後イメージと違ったことは?

話し合い期間中は良くても、実際に一緒に住んでみると想像とは違ったということもあるかと思います。

高橋さんの場合、あまり大きくズレはなかったように思います。他人同士で、しかも会ってそれほど年月が経っていない人との共同生活なんて、ストレスが溜まってしんどいのでは……と心配していたのですが、思っていたよりはすんなりと馴染むことができました。金銭感覚もそうですし、例えば掃除の頻度や程度、物の使い方なども似ていたからだと思います。

もちろん、少しはストレスが溜まったり、ここは私とやり方が違うな、こうして欲しいな、と思うこともあります。その都度高橋さんとはお話をして、じゃあこういう風にしようとルールを決めたり、解決するようにしています。

話し合い期間中に感じていた高橋さんの性格や考え方は、一緒に住んで数年経っている今もそう変わりません。基本的に穏やかで、優しく、家族を大事にしてくれています。
こればかりは必ずギャップがないとは言えないですし、見る目を養うのも難しいところですが、結婚後に後悔しないように話し合い期間中はどんどん出かけて、相手のいろんな面を見て、お話しすることをおすすめします。

sato
著者:佐藤

10代でノンセクシャルを知り、20代で恋愛結婚はできないと断念。一念発起してカラーズに入会後、友情結婚(成婚退会)しました。人工授精で子どもを授かり、現在は夫の高橋さんと協力しながら子育て真っ最中。元友情結婚活動者、結婚当事者のリアルな姿をお届けします。