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ノンセクシャルの結婚
こんにちは。カラーズに入会し、友情結婚(成婚退会)しました、佐藤です。
私は「ノンセクシャル」なのですが、恋愛感情があるが故に友情結婚をするかどうか、とても悩みました。好きな人と結婚したいけど、性的なことを求められたら嫌だし、それって結婚しても辛いだけでは…と色々考えましたし、結果として友情結婚を選びました。
同じくノンセクシャルの方でも、結婚についてどうしようか悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ノンセクシャルの結婚について、私の経験と考えを書いていきます。
ノンセクシャルの「結婚」や「あるある」についてはこちらの記事も参考にしてください!
ノンセクシャルでも恋愛結婚できる?
私は最終的には友情結婚をいう道を選びましたが、恋愛結婚も「できる」と思っています。というのも、友情結婚する前にノンセクシャルの方とお付き合いをしたことがあったからです。
ノンセクシャルを自認してからSNSで情報収集をしていたとき、同じくノンセクシャルの異性と出会いました。当初は趣味が同じで気が合うなぁと思い、趣味関連で一緒に遊びに行こう!と直接会うことになったのがきっかけでした。
最初は全く恋愛感情はなかったのですが、一緒にいて心地が良く、お付き合いするようになりました。ノンセクシャル同士だったので性的な接触は一切なく、手を繋いだり一緒に寝るくらいでした。
その時の安心感は、今振り返っても幸せだったなと思います。
結局、色々な事情でお別れしてしまったのですが、そういう経験もあって恋愛結婚もできなくはないと思っています。
ノンセクシャルの恋愛結婚の可能性
恋愛結婚は「できる」と思うと書きましたが、可能性はあまり高くないと思います。
まず、ノンセクシャル同士が出会うことがなかなか難しいからです。今は随分と認知度も上がってきましたが、特に男性のノンセクシャルは少ない印象があります。
そしてノンセクシャル同士で出会ったとしても、自分が相手を好きになるか、相手が自分を好きになってくれるか、という確率も考えなければいけません。また、好きになったとしても結局は性格の不一致や色々な事情から、結婚まではたどり着かないかもしれません。
上記の経験があった私は、もしかするとノンセクシャル同士でも結婚できるのかも、できれば恋愛結婚をしたい…と思っていました。けれど、そんな出会いは以降全くなく、年齢だけを重ねていきました。
結婚適齢期と言われる年代になり、これから先、こんな確率が低い出会いをずっと待っていてもいいのかと思い、友情結婚に踏み切りました。
私は恋愛感情も薄い方ではあったので、諦めをつけるのも早かったように思います。
友情結婚相手を好きになる可能性
友情結婚相手を好きになる可能性も、ないわけではないと思います。ちなみに、私は高橋さんに恋愛感情はありませんが、話し合い期間中は会うのが楽しみでしたし、恋愛とまではいかなくても人間として好きになっていたんだろうなと思います。
友情結婚相手を好きになったとしても、自分が相手に何をどこまで求めるかによっては生活がしんどくなるのではないかなと思います。
例えば私が高橋さんを恋愛的に好きになったとします。私は好きな相手とはハグやキスまではできるのですが、そういうことをしたいと思っても、高橋さんはこちらに恋愛感情が無ければ無理強いはできませんよね。
好きだからこうしたい、という気持ちが相手と一致しなければしんどいし、自分が我慢することも、相手に無理してもらうことも、どちらも幸せな形ではないと思います。
結婚生活で手を繋いだりハグは必要?
前述した通り、私は高橋さんとハグをしたことはありません。手は唯一、フォトウエディングの時にカメラマンに指定されてポーズとして手を繋ぎました(笑)
ノンセクシャルの場合、恋愛感情はあるので手を繋いだりハグをしたいという気持ちはあるかもしれません。事実、私はあります。…が、高橋さんにしたいと思ったことはありません。
結婚生活において、そういう接触がないといけないとは思いませんし、なくても今のところ困っていません。もし、手を繋いだりハグをするような関係性でありたいと思ったら、話し合い期間中にお相手の方と聞いてみるのもいいかもしれないですね。
よく家族や友達と手を繋ぐ光景が見られますが、そういう感じで手を繋いだりすることは自然にあるかもしれないなと思いました。ハグは人によるかもしれません。
友情結婚後に他の人を好きになる可能性
実は友情結婚するときに、その可能性を考えたこともありました。
ノンセクシャルだと恋愛感情があるので、友情結婚相手と別の人を好きになる可能性は全然あると思います。その時、離婚する選択肢もあるのか、結婚できない相手として苦しいまま遠くから好きな人を見つめることしかないのか…と想像したこともあります。
実際、今のところは誰かを好きになるということがありません。もともと恋愛感情が薄いからかもしれませんが、結婚すると他人からは「既婚者」として見られるので恋愛的な関係を求めて寄られることもありませんし、特に子どもが産まれてからは自分の感情が子どもの方に向かうので、誰かを好きなるという考えも起こりませんでした。
ただ、この先に誰かを好きになる可能性はゼロではないと思います。
けれど、私にとっては子どもの存在がとても大きいので、子どもにとっての親(私と高橋さん)の存在を崩すことよりも恋愛感情を取ることは無いと思います。
恋愛がすべてではない
恋愛の重要さは人によって違うと思います。私はそこまで大きい方ではなかったですが、好きな人と温かい家庭を作りたいという想いはありました。けれど、人生ってそれだけではないと思います。
私は仕事も頑張りたかったので、転職を含めたキャリア形成や、出産や育児期の年齢などを考えた結果、早い段階での友情結婚への切り替えを決めました。結果的に若い年代だったので良い条件で転職できましたし、出産や育児においてまだ体力が残っています。
絶対に恋愛が必要なんだという人もいるかもしれませんが、広い目を持って、自分の人生をトータルで見たときに何を大事にしていきたいのかを考えて、恋愛結婚を望むのか友情結婚を目指すのかを考えてみても良いかもしれません。
もちろん、友情結婚をして後悔する人もいると思います。そこも選択の一つで、自分が大事にしたいことが結婚ではなかったのなら、離婚してもいいのではないでしょうか。
過去は変えられないですが、未来は変えることができます。自分の選択が間違っていなかったと思えるように、遠回りしても納得する選択ができるように、色々悩んで欲しいです。