Vol. 18

友情結婚と家の話

投稿日

2023.04.11

更新日

2023.05.16

こんにちは。カラーズに入会し、友情結婚(成婚退会)しました、佐藤です。
今回は「家」のことをテーマに書いてみようと思います。日々の家事の分担であったり、住んでいる家(部屋割り、選ぶポイント)など、ご参考になれば幸いです。

目次

家事の分担~二人暮らしの時~

成婚してから高橋さんと一緒に住み始めて、家事の分担は生活しながら自分たちのやりやすいように変えていきました。
当初は私の通勤時間が長かったのもあり、朝は高橋さんが起きる前に出発し、帰りは高橋さんがご飯を食べた後に帰宅するという生活で、平日はほとんど顔を合わせないということもありました。

① 食事
朝は前述したように生活リズムがズレていたので、個々人で作って食べていました。
夜は高橋さんの方が帰宅が早かったので高橋さんが作ってくれていて、先に食べてもらっていました。作ってもらうのが申し訳なかったので、洗い物は私がするから置いておいて欲しいと言っていたものの、高橋さんも気を遣って洗い物までしてくれていたりして、逆にしんどかったのをすごく覚えています。
代わりに、土日に副菜などの作り置きをして自由に食べていいよと言っていました。
休日も基本的にはバラバラだったのですが、夜は一緒にしていました。昼は「〇〇作るけど食べる?」「〇〇買ってくるけど、何かいる?」と声をかけて、結果的に一緒に食べるということも多かったです。

② 洗濯
友情結婚だと洗濯物を別々にするという話も聞きますが、私たちは一緒にしました。最初の頃にどうするか話した時、意見が一致して一緒にしようと決めました。
共働きだったので洗濯物を二回する時間が惜しかったのと、少ない洗濯物をそれぞれ二回するというのがどうしても勿体ないと思ってしまうからでした。
抵抗がなかったわけではなかったのですが、最初に別々にしてしまうと一緒にするタイミングがなくなってしまうし、子どもが産まれてからも別々になるなんて面倒くさい!と思い、最初は少し我慢しながらしていました。今は慣れてしまってなんとも思いません。
洗濯は、朝が遅い高橋さんが干して、帰宅してから私が片付けていました。ただ、私の方が帰宅が遅かったので高橋さんが片付けてくれることがほとんどで、それもまた心苦しくありました。

③ 掃除
掃除はそれぞれの部屋は自分でやるスタイルでした。
共用部分は休日にどちらかがやるようにしていて、特に担当割は決めていませんでした。ただ、私が掃除をしたことに気づかず高橋さんも同じところを掃除してしまうということもあったので、掃除をしたらカレンダーに記入をするようにしていました。
どちらも掃除はきちんとしたい派だったので、共用部は綺麗に保たれていたように思います。

①②を読んでいただくとわかると思いますが、家事分担に関しては実はしんどい気持ちがありました。高橋さんは良かれと思って私の分の家事もしてくれるのですが、私は家事をされると申し訳なくなるし、高橋さんに頼ってばかりの生活というのがすごく嫌でした。共働きなので、自立していたいという気持ちがあったんだと思います。
ある時に素直にそう伝え、ありがたいけど、してくれない方がありがたい…と非常に面倒くさいお願いをした覚えがあります。

家事の分担~子どもが産まれてから~

子どもが産まれてからは、がらっと生活のスタイルが変わりました。また、引越しに伴って私の通勤時間が短くなったのも大きな変化でした。

① 食事
朝はお互いそこまで食べる方ではないのですが、高橋さんがパンを焼いたり準備をしてくれます。その間に私は子どものお世話をしています。
また、夜は私の方が帰宅が早いので私が作って、洗い物は高橋さんにお願いしています。ただ、高橋さんは料理をするのが好きなようなので、休日は逆にしています。

② 洗濯
変わらず一緒にしています。朝は高橋さんの方が出発が遅いので、干すのをお願いしています。私が晩ご飯を作っている間に、高橋さんが帰宅してから洗濯物を片付けてくれています。

③ 掃除
変わらず自室は自分で、共用部はどちらかがする、というやり方をしています。これは二人暮らしのときと変わらず、休日にまとめてすることが多いです。

二人暮らしの時と比べて、子どもの世話をしないといけないという共通の意識があるのもあってか、協力的になりました。前までは私の家事を高橋さんにされたら嫌な気持ちになっていたのですが、今は「そんなこと言ってられない!ありがとう!」という気持ちに変化しました。むしろ、お互いの家事をやれる人がやらないと生活が回らないという感じです。

部屋選びのポイント①自室

成婚退会して一緒に住むようになると、多くの人は引越しを伴うと思います。
部屋選びで私たちがポイントにしていたのは「自室があること」でした。子どもが産まれた今もお互いの部屋があるのですが、自室の存在はとても大きいです。
自分が一人になれる空間はとても大事だと思っています。共同生活のし始めはストレスも溜まりやすいです。そういう時は、私は部屋に籠って好きなことをしていました。
ただ、自室があるということは部屋数が増える=家賃も高くなりがちです。二人暮らしであれば3LDKあれば良かったですが、いずれ子どもが欲しいなぁと考えている方は、自分たちの部屋+子どもの部屋が必要なので、4LDKは必須になります。
広い家を探すのは大変ですし、家計にも響きますが、良いバランスを取りながらよく話し合って決めて欲しいです。

部屋選びのポイント②脱衣所と洗面所は別

最初は、脱衣所と洗面所が一緒の家でした。そのため、どちらかがお風呂に入っているときは洗面所を使えないという不便さがありました。お風呂に入っていれば裸を見られることはないのですが、友情結婚という距離感もあってか、脱衣所に入るのも入られるのも抵抗がありました。
今住んでいる家は脱衣所と洗面所が別になっています。時間の短縮にもなりますし、お互い気にしなくて良いので良かったなと思います。

部屋選びのポイント③WIC

WIC(ウォークインクローゼット)って今流行っていますよね。家を決めるときにWICがついているところもあったのですが、私たちには絶対必要ない!と思っていました。
WICは家族の服をすべてまとめて入れることになります。当然、着替えもそこでやるわけです。友情結婚だと(恋愛結婚でも?)着替えているところって見られたくないですよね。あまり服も見られたくなかったので、WICはない家にしました。

不動産屋の意識の低さ

家を決める時、不動産屋さんから色々と引っ掛かる言葉をもらったことがあります。
まず「寝室は一つ」という固定概念です。家を提案されるとき、「この部屋が大きいのでダブルベッドも置けますよ」「寝室は大きい方がいいですよね?」と言われたりしました。
今は友情結婚に関係なく、寝室は別という家庭も多いようですし、あまりそういう決めつけはしない方が…と内心思いました。
また、キッチンの紹介をされるときは、高橋さんよりも私を優先して話していました。まるで「女性の方が料理をして当然」と思われるようですごく嫌でした。そのため、私は「夫も料理をするので一緒に決めます」とハッキリ伝えていました。
他にも、高橋さんの方しか名刺を渡さない、「奥様」「ご主人」という呼び方(この呼び方は普段から言われるのも言うのも嫌いです)など、男女の役割を決めつけた発言はまだまだ多いんだなと感じました。
ただ、そういう役割が比率的に多くて、不動産屋さんも無意識にそう話してしまうのかもしれません。改めて、自分はそうなっていないか振り返るきっかけにもなりました。

sato
著者:佐藤

10代でノンセクシャルを知り、20代で恋愛結婚はできないと断念。一念発起してカラーズに入会後、友情結婚(成婚退会)しました。人工授精で子どもを授かり、現在は夫の高橋さんと協力しながら子育て真っ最中。元友情結婚活動者、結婚当事者のリアルな姿をお届けします。