Vol. 9

友情結婚1年目の時に悩んでいたこと

投稿日

2024.07.30

お久しぶりです。けちゅこです。
あっというまに夏ですね!

このブログを書いている今、ちょうどパリ五輪の開会式をやっているところでした。頑張れニッポン!!ちなみに私が気になる競技は体操男子団体です。夜中だけど見たい・・・でも寝落ちしそうだな〜。。。
あと水泳も柔道も卓球も見たいな〜ブレイキンも気になるな〜!ミーハーですいません(笑)

そういえば8年前の五輪の時、私は仕事仲間と夜中に見てました。
その頃はまだ友情結婚なんて知らなくて、独身を謳歌していた時でした。
いや〜人生ってどうなるか本当に分かりませんね。
今回は、そんな東京五輪の頃に悩んでいたこと、結婚1年目の時期の悩みをテーマに書いていきたいと思います。みなさんの参考になれば嬉しいです。

私と夫は住んでいる場所が離れていた為、会う機会は少なかったです。たぶん、成婚するまでに会った回数は6回くらいじゃないかな?と思います。成婚退会後、夫の住む土地に私が引っ越してくるまで、夫は本当に来てくれるのか不安だったと後から言っていました。不安にさせるような事をしちゃってたなぁと今更反省してます。私は新天地にドキドキしながらも楽しみの方が大きくて、彼の不安に気付かず、長距離移動用のプレイリストを「何聞きながら向かおうかな〜」とワクワクしながら作ってました(笑)

結婚前に同棲期間を設ける人もいるかと思いますが、私たちは同棲期間がないまま結婚しました。私が彼の住む土地に引っ越して1週間後くらいに籍を入れた気がします。今だからこそ言えますが、すぐに籍を入れるのは止めた方がいいんじゃないかと、家族や友人からはやんわり止められました。籍を入れるのは、一度同棲してみてからの方がいいんじゃない?と。

確かにそうした方が良いのでしょうが、同棲期間を設けると、結婚が延び、妊活も延びてしまいます。当時の私は30歳目前。子供は最低2人は欲しいと思っていたので、私としては早く妊活したかったのです。「大丈夫、大丈夫〜」の一点張りで乗り切りました(笑)

数えるほどしか会っていなかった私たちでしたので、最初は少し緊張感がありました。自分が気を遣うと、それを感じて相手も気を遣ってしまうと思って、なるべく自然体でいるよう心掛けました。

ですが、自然体でいようとすると逆に意識してしまう。今思うと、かなり気を遣っていたな〜と思います。たぶん夫も同じだったと思います。

友情結婚なので、彼のことを恋愛的に好きになる必要はありません(というか出来ません)が、この先何十年も一緒に生きていく相手ですから、人として相手のことを好きになりたいな、という気持ちがありました。

信頼できる人、誠実な人だな。人として好きになれそうだな、と思って成婚したのは確かですが、最初の出会いからずっと「彼に選ばれたい」という気持ちが根底にあって、無意識に自分を取り繕っていたので、成婚して1年目の頃は、私は彼に対してうっすら緊張感がありました。

結婚当初は彼との距離感に悩みました。

「夫の事を(人として)好きにならなければ」という変なプレッシャーがあり、だけど考えれば考えるほど、「あれ?どうやって好きになるんだっけ?」「いま、私は夫のことを人として好きになってるのかな?」と自分の気持ちが分からなくなってしまいました。

なんか意識してしまって緊張してしまう。彼が帰ってくるのを億劫に感じてしまったり。なんとなく避けてしまったり。会話も弾んでない気がする。向こうも私と話していて楽しくなさそうな感じがする。もしかしたら彼の事が苦手なのかも?これからずっと一緒に居る人なのにどうしよう。そんな不安な時期がありました。

この時期に私なりに考えた対処方?ですが、それは、「妻になりきること」でした。

友達といる時の自分、会社にいる時の自分、親といる時の自分、子供といる時の自分、ベースは同じでも、少しずつキャラを変えていますよね?私だけだったらすいません(笑)
例えば私は、親といる時は汚い言葉遣いは無意識に控えてますが、仲良い友達と話す時は少し口が悪くなります(笑)
上司といる時は甘えて若干厚かましくなりますが、後輩といる時はいつもよりしっかりしている、ような気がします(笑)

人によって無意識に変えてるんですよね。

自分の子供の前では「お母さん」を演じているし、祖母の前では私は「孫」を演じているというか。
演じているっていうと語弊があるような気もしますが、、、
演じると言っても180度違う自分を演じている訳ではなくて、ベースにあるのは自分自身、自然体の自分なので、友達と居る時の自分も、親と居る時の自分も、どっちも同じ自分というか。

実家に友達が遊びに来た時とか、家族と友達が同じ空間にいるとなんか恥ずかしくなるみたいな(笑)
そんな感じで私は妻になりきろうと思いました。

例えば、相手が仕事で帰ってきて「今日は特に疲れたなぁ」と言ったとしますよね。
「どうした?何かあった?」と妻を演じます。あ、心から心配していなくてもいいです(小声)

でも相手はどう思うでしょうか?
自分に関心を向けてくれて嬉しいし、話を聞いてくれた事に対して感謝してくれると思います。

「お疲れ〜」で終わらせるより、優しい言葉を返してあげるだけで、今後関係が円滑に進むなら全然良いんじゃないか?演じても、と私は思いました。

そして1年目の半ば、だんだんと距離は縮まっていきました。時間が解決しただけかもしれないけど(笑)

妊活の記事でも書いたのですが、第1子を妊娠するまでの5ヶ月間、2人でゲームをしたり、ドラマやアニメを見たり、ここはサイゼリヤだったっけか?と思うくらいお茶だけで何時間もリビングで話したり。子供がいなかったからこそ、一緒に夜の時間を楽しむ事ができました。

たまたまお互いの趣味が合ったのも良かった気がします。
特に協力プレイのゲームには2人でかなりのめり込みました。1人目の妊娠中、陣痛が来る直前までワーキャー言いながら2人でやりました(笑)
同じ趣味を共有した事で距離が縮まったのかなぁと思います。

ただ、もしかしたら上手くいったのは私がアセクシャルだったからかも…とも思いました。
もし私がレズビアンだったら彼と仲良くできていただろうか?と。
大体は同性が恋のライバルになりますが、レズビアン、ゲイの方は、ライバルが異性になります。好きな人ができても、カミングアウトしていない方が多いと思うので、好きな相手に気持ちを伝えられず、気持ちを押し殺して辛い片思いをたくさん経験されてきたんじゃないかなぁと思います。

ずっと「異性=ライバル」という認識でいたわけなので、急に「異性=パートナー」とはなかなか思えないんじゃないかなぁと思います。
私はたまたまアセクシャルだったので、彼に対して寛容になりやすかっただけ、というか。

そんな5年目の現在の距離感ですが、緊張感は全くありません。ですが、親しき仲にも礼儀あり、という気持ちは忘れないでいようと思って接しています。

夜に語らい合うのは今でもします。1時間くらいダラダラ話したり。その日にあった事はそのままの温度ですぐ話して聞いてもらいたいですもんね。お互いが良き話し相手になっています。

話し相手が欲しいのもあるし、彼の話も聞きたいしで、毎日話したいのですが、私が子供と寝落ちしてしまう事が多く・・・。

また、最近は子供たちの前で2人で話をしていると、「ママ!シー!」と口に指あてられ、話すな、こっちを見ろ、と言われ、強制終了させられます(笑)2人で苦笑いする5年目です。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。ではまた!


kechuko
著者:けちゅこ

アセクシャルで二児の母。 2018年にカラーズ に入会し、7ヶ月間の活動を経て、現在のパートナーと出会い、成婚退会。シリンジでの妊活経験や、アセクシャルである事の悩みなど、マイノリティだからこそ、この経験をもっと共有していくべきでは、と思い、ブログに参加する事に。名前の由来は娘のおしりの呼び名から。