自分が相手のために何かしてあげたいと感じた

私の場合は結婚やパートナーのいる生活に対する憧れの感情は元々ありました。しかし、思春期の頃には自身に恋愛や性愛の感情が無いことがわかっていたので、自分の人生に結婚はないと思い、生きてきました。ところが３０代前半の頃にAセクシャルやノンセクシャルというセクシャリティがあることや友情結婚というものが世の中にあるという事を知り、未婚で生きていくとしても後悔のないように１年間だけ活動をしてみようと思い始めてみました。

インターネットのオフ会で同じセクシャリティの方と話している中で、カラーズの中村さんのことを知り、一度面談に伺いたいと考えていました。 しかし、カラーズを知ってから婚活をする時間が確保できるタイミングが訪れるまで2年ぐらいの期間が空いてしまいました。

恋愛感情が無いと異性の目を意識する感覚が薄いので、身だしなみ全般に気を使うのに時間を使いました。活動を始めるにあたって10kg程度ダイエットしましたし、食生活も見直し一汁三菜の自炊を継続しています。お酒をやめました。近所の美容院から評判のいい美容院に変え髪型もアドバイスしてもらい服も一通り買いなおしました。化粧水や乳液、BBクリームなども使うようになりました。

実際に活動して悩んだことは、出会った人それぞれに異なる魅力があり、「選ぶ」という行為を自分が行うことに嫌悪感がありました。しかし、活動を終えて、私のような恋愛感情の無い人間はそうした決断があることで、パートナーへの気持ちや結婚生活の維持へのモチベーションが高まるのだと気づきました。

初めはそれぞれが作成した話し合い冊子を基に、かなり長時間の話し合いをしました。2～3回目はお互いがデートプランを考えて出かけて、フィーリングを確認しました。
その後も一週間に一度は必ず会いましたが話し合いの回とデートの回を適度に織り交ぜて過ごしました。

初めの方の話し合いでお互いに2～3質問した程度でしたが私の方は特に不安要素を感じませんでした。

「相手との結婚生活のイメージが抱けたこと」、「相手が自分にないものを持っていると感じ尊敬の念を抱いたこと」、「自分が相手のために何かしてあげたいと感じたこと」の三点です。

恋愛感情のような感情の高ぶりや引力がないため、相手に対する尊敬の感情と自分の考えや気持ちを言葉や文章で伝えることが大切かなと思っています。

相手がどのように思っているかは正直わかりませんが、私にとっては友情ではありません。パートナーとなる人に抱く感情は唯一無二の特別な感情です。

カラーズの紹介は客観的に見て自分に合った方を紹介していただけたなと感じました。必ず客観的にみて相性の良い要素があるはずなので、一度目でそれに気づけなくてもじっくりと話をしてみたほうが良いと思います。

相手を不快にしないことはもちろんですが、相手の趣味や食の好みなどを理解して、一緒に楽しめるようになりたいと思っています。生活スタイルについても家事全般については相手の目を意識してクオリティを上げていかなければいけないので、仕事以外の時間は生活を最優先に組み立てることになると思いますので今までとは全く異なる生活になるのではないかなと思っています。

価値観や生活を見直し、休日に話し合いやデートの時間を取り、四六時中活動について考えるので非常にエネルギーを消費する活動だと思いました。落ち込んだり、立ち止まりたい気持ちになるときもありましたが、そんな暇もなく慌ただしく時間が過ぎていきました。
カラーズの活動自体は、お見合いや話し合いは相手の個性が出るので非常に興味深いですし、デートは普通に楽しかったです。複数の方と並行しての話し合い期間は休日のすべてを費やすので時間的にも精神的にも大変でした。
しかし、結婚生活を思い描く時間というのは新しい世界が開けるような感覚の貴重な時間だと思いますし、結婚に向けて動いている今もその感覚は続いています。