ゲイといっても多種多様
カラーズへお越しいただく男性は約8割がゲイです。ゲイと一言で言っても、
様々なタイプの方がいらっしゃいますので、ここでは比較的多い4つのタイプを
「恋愛したい性」×「性的魅了」×「性的行為」の掛け合わせと経験談と一緒にご説明します。
(※ 一例であり、掛け合わせで4つのタイプ以上に様々な男性がいらっしゃいます。)
- 恋愛したい性 = 男性、女性、男女、男女共に興味あるけど男性寄り、分からない、したくない
- 性的魅了=男性、女性、男女、しない
※性的魅了とは自慰において性的興奮をおぼえる性を意味します。 - 性的行為 = 男性、女性、男女、男女できるけど男性寄り、分からない、したくない
(カラーズの会員様、ご相談に来られた方の情報を元に作成しています。)
【友情結婚を希望するゲイ男性】動画でご紹介
惹かれるのは男性、でも性的欲求はない
- 恋愛したい性 = 男性
- 性的魅了 = 男性
- 性的行為 = 無し
- 女性より男性に魅力を感じるが、男女共にsexをしたいと思わない。
- 男性に興味はあるけど、付き合いたいとは思わない。
など、男女共にsexをしたいと思わないタイプ。
体験談
「仲の良い女友達に告白されたことがあり付き合ったことはあります。デートは楽しいけど、それ以上を求められると、、、必死に頑張って1回が限界。そこからは気まずくなって、お別れするんですよね。期待に応えられなくて申し訳なかったです。」
「惹かれるのは男性なんですが、付き合うとなると体の関係がついてきますよね。そこは興味がないので、誰とも付き合ったことがないんです。一緒にいるだけの関係が良いんですが、そういうわけにはいきませんもんね。」
「結婚歴があります。僕は男女ともに性行為はできないんですけど、当時付き合っていた時は体の関係を求めてきたことがありませんでした。数年間で一度もなかったので、結婚しても性行為はしないと思っていたのに、結婚したら求められました。頑張って数回はできたのですが、やっぱりこの先のことを考えると耐えられなくて・・・お別れしました。その人のこと、好きだったんですけどね。」
性的欲求は男性、でも男性と付き合うイメージはない
- 恋愛したい性 = 分からない
- 性的魅了 = 男性
- 性的行為 = 男性
- 恋愛感情が何かよく分からないけど、性的な興味は男性にある。
- 一緒にいて楽しいと思うのは女性だけど、性的魅力は男性に感じる。
など、性的行為は男性だけど、男性のパートナーは作ったことがない。又は、作ったとしても体の関係だけで終わってしまうなど。
体験談
「多分男性が好きだし、性的魅力も男性に感じます。でも、女性にも綺麗だとか可愛いと思うことも多いし、男性と今後の人生をずっとというイメージは湧きません。一緒にずっといることをイメージすると男性より女性がイメージしやすいです。結婚は”男女”という概念が自分の中であるのかもしれません。」
「男性とは体の関係だけで、誰とも付き合ったことはありません。恋愛感情って何が恋愛感情なのかよく分からないです。」
性的欲求は男性、でも恋愛感情は女性?両方?
- 恋愛したい性 = 女性?男女?
- 性的魅了 = 男性
- 性的行為 = 男性
- 好きになるのは女性だけど、sexしたいと思うのは男性
- 性別関係なく人として好きにはなるけど、性的魅力を感じるのは男性
など、恋愛する性と性的に惹かれる性が違うタイプ。
体験談
「好きになるのは女性です。でも性的欲求は男性なんですよね。なので、女性とお付き合いしてもなかなか長続きしないです。男性ともお付き合いしましたけど、お付き合いしていて楽しいと思ったのは女性ですね。」
「社会人になるまで女性としかお付き合いしたことがありませんでした。当時は好きだった記憶はあるのですが、曖昧ですね。今はもう女性をそういう目で見れないし女性との性行為も想像すらできないですね。」
「男女関係なく好きになりますが、女性に性的魅力は感じないです。」
恋愛感情も性的欲求も男性
- 恋愛したい性 = 男性
- 性的魅了 = 男性
- 性的行為 = 男性
- 学生の時までは女性と付き合ってたけど、社会人になってからは男性のみ
- 女性と付き合ったことはなく、男性のみ
- お付き合いしている男性のパートナーがいる
など、恋愛的にも性的にも惹かれるのは男性で、ご自身がゲイだとはっきり自認されているタイプ。
体験談
「中学生頃、いわゆる思春期に同性の友達に好意を持っていることに気づいて自認しました。当時は誰にも言ってなかったし、ばれないようにするのに必死でしたが、大学生くらいからアプリで知り合った人とお付き合いをはじめました。」
「女性とは関係を持ったことはないですが、持とうとすればできると思います。でも自分からしたいとは思わないので、したことはないですね。」
「自分ではもしかしたらゲイなのかな、、くらいでしたが、ゲイの友達に自覚させられて。それから彼氏ができましたね。」
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一般的にゲイとは?
「ゲイ」という言葉は、現在は主に男性の同性愛者のことです。
「ゲイ」の語源はそもそも「お気楽」「しあわせ」「いい気分」「目立ちたい」という意味でした。それがある時期から性的な意味を持つようになったのです。
「ゲイ」という単語が性的な意味合いを持つようになったのは、この言葉の本来の意味である「気まま」さの延長、即ち「道徳的な制約に縛られない」というイメージの延長にあるものです。元をただせば単にこの語が表す「気ままであり制約に縛られない」という状態の指し示す範囲が、性生活の在り方にまで広げられたにすぎないとされています。(参考:Wikipedia)
当初は「ゲイ」は男女の区別なく「同性愛者」として用いられる言葉でした。それが、「ゲイ」は男性、「レズビアン」は女性といつしか区別されるようになったのです。
カミングアウトとは?
カミングアウトとは、自分のセクシャリティを誰か(当事者以外)に打ち明けることです。カラーズで友情結婚を希望するゲイ男性の多くは、カミングアウトをしていない方が多いです。
なんでカミングアウトしない人が多い?
ダイバーシティー推進でLGBTQ+への理解は進んでいるものの、日本の文化や風潮、自分の親には理解してもらえるはずがない、など様々な理由でカミングアウトをしない、できない人が日本ではまだまだ多いのが現状です。
結婚相手がカミングアウトをしているということは、自分のセクシャリティについて知っている第三者がいるということが懸念事項として発生します。(結婚相手である人もセクマイだと思われる可能性があるため。)そのためにも今後のパートナーとなる方とは、カミングアウトについて事前に話し合うことが大切です。
人口について
株式会社 LGBT総合研究所(博報堂DYグループ)の調査による「LGBT意識行動調査2019」では、全体の約10.0%がLGBTをはじめとするセクシャルマイノリティであるという結果をだしています。当調査では、全国の20~69 歳の個人 428,036 名(うち有効回答数:347,816名)を対象に実施したスクリーニング調査の結果であり、性的指向および性同一性(性自認)のいずれかにおいて少数者である人は10.0%と、10 人に 1人の割合でした。また、性的指向区分において『同性愛』は0.9%を占めています。2021年10月に総務省が発表した日本総人口は約1億2,550万2千人で、男女比率は男51%:女49%。同性愛者が0.9%だとすると、男性の同性愛者(ゲイ)人口は約0.46%となりますので、日本総人口でみると約57万7千人(*1)が男性の同性愛者(ゲイ)人口となります。(*1:1億2,550万2千人×0.46%で算出)
また、生産年齢(15歳以上65歳未満)でみると、生産年齢人口は7,450万2千人ですので、男性の同性愛者(ゲイ)人口は約34万2千人(*2)となります(生産年齢人口の0.45%)。(*2:7,450万2千人×0.46%で算出)この人口を見て、意外に少ないと驚かれた方も少なくないと思います。
実際、同研究所によって2016年に行われた「LGBT意識行動調査2016」ではゲイ人口は1.94%との結果がでています。たった3年間でここまで差が開いたのは、カラーズでは急速な「言葉の認知」により性の多様性が更に広まったことが関係していると考えています。それは2016年には「LGBT」に関する名称認知率が54.4%であったのに対し、2019年には91.0%まで急激に伸びていることからも伺い知れます。
ゲイに特化せずにLGBT人口率を見ると、アメリカ約3.8%、イギリス約2%、フランス約7%、オーストラリア約3.4%、ドイツ約11%、スペイン約14%であると示唆されていますので、LGBTについてまだまだ理解が乏しい日本ですが、人口割合は他国と比べ比較的高いことがわかります。
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ゲイの結婚:10の選択肢
今後どのようなライフスタイルを獲得したいかで選択肢は自ずと決められてきます。
結婚をしない選択、する選択、そのどちらでもない結婚にとらわれない選択、など。
今後の選択肢は多岐に渡ります。
「1人で生きていく?同性のパートナーと生涯過ごしたい?生涯のパートナーは女性?同性のパートナーの存在を理解してくれる女性の結婚相手が欲しい?老後はどのように過ごしたい?家族が欲しい?子供は欲しい?親や世間体が気になる?」
10年後、20年後、30年後・・・数十年後の自分がどうなっていたいかを今から考え、どんな選択肢があるかを今から知ることで色んな可能性が広がると思います。
- 独身を貫く
- 友情結婚
- ゲイを隠して女性と結婚
- 訳知り女子と結婚
- 形式結婚
- 事実婚
- 同性パートナーシップ
- 同性カップルの養子縁組
- 海外で同性結婚
- 海外での代理母出産
独身を貫く
結婚に興味がない、同性パートナーと生きていく、固定のパートナーに囚われたくない、など結婚しない選択肢もセクシャリティ関係なく今や男女ともに当たり前になってきました。
友情結婚
性行為はしたくないが子供は欲しい、一般的な家庭に憧れている、法的に認められたパートナーが欲しい、など、夫婦がお互いのセクシャリティを理解したうえで成立した婚姻。その内情は様々で、お互いが別のパートナーがいる婚姻関係から、愛情に近い情の上で成り立っている婚姻関係まで幅広くあります。友情結婚の出会いはSNS、掲示板、アプリ、友情結婚結婚相談所カラーズが主流です。
ゲイを隠して女性と恋愛結婚
女性と性行為ができる男性は、一般的な結婚を選択することができますし、実は多いようです。子供ができれば、特に日本の夫婦はセックスレスになる傾向にあるので、妊活のために頑張ることができる方には選択肢に入るかもしれません。ただ、結婚相手にバレてしまうと、相手を深く傷つけ、トラブルに発展する可能性が多大にあるので注意が必要です。
訳知り女子と結婚
(訳知り女子とは?→ゲイだということを知っているノンケ女性)
カミングアウトしている女性と結婚、又は女性に恋愛感情を抱かれ、カミングアウトしたら「それでも良いから結婚したい」とお互いが理解した上で結婚するケースです。結婚後にゲイとして遊びに行って良いのかなどの話し合いが必要だと思いますし、結婚相手には恋愛感情があるから嫉妬されることもあるはず。あとは、離婚時に揉めてアウティングなどの可能性も考慮したほうがいいかもしれません。
形式結婚
お互い同性のパートナーがそれぞれいて、夫婦間は別居で経済的負担も一切なし。必要あれば、お互いの家族との付き合いの時だけ協力するケース。契約書を交わしていても、入籍をしているので法的効力があり離婚時揉めるケースも予想されるので、入籍だけと思って簡単にしないことをお勧めします。他の結婚と同じでしっかりと事前に話し合い、あらゆるケースを考慮してリスクヘッジすることが必要です。
事実婚
友情結婚の婚姻届を提出していない状態で、夫婦同様の生活を送り同居しているケース。事実婚のメリットデメリットがそれぞれあり、なぜ法律婚ではなく事実婚なのか話し合って進めることが必要です。
同性パートナーシップ
日本の一部自治体が導入している「同性パートナーシップ証明制度」を利用する。これは「結婚」と同じ法的拘束力は持たないので、「結婚事情」とは一線を画していますが、同性カップルの関係性を「婚姻相当に認める」制度です。また、自治体によっても制度の内容は変わってきます。法的拘束力の違いをみると、同性パートナーシップ証明制度では、配偶者控除、遺族年金は適用されませんし、共同親権を持つこともできません。他にも自治体により、生命保険の受け取りや賃貸契約などもできない可能性もあります。
同性カップルの養子縁組
養子縁組は「法的な親子関係」を作る制度なので、「婚姻」ではありません。ですので、「同性パートナーシップ制度」同様に「結婚事情」とは異なりますが、先にお話しした「同性パートナーシップ制度」も踏まえ、同性カップルには法的拘束力がない現在の日本において法的にパートナーを守るための一つ方法として挙げられます。これは同性カップル間の「親族関係」を作り出すことですので、同じ戸籍に入れる、相続権を得られる、扶養家族としての控除を受けられるなど様々なメリットを享受できます。その一方で、財産分与請求権などの法律上の夫婦のような法的保護はありませんし、養子縁組を無効にされるなどのデメリットがあります。そして何より、同性婚が法制化されたときに、親子関係となってしまったために結婚できない可能性があります。
海外で同性結婚
31の国・地域で同性婚が可能になり、アジアでは、2019年5月から台湾で同性婚ができるようになりました。(2022年7月現在)その国の男性との出会いを探すか、パートナーと同性結婚ができる国に移住する選択肢があると思います。
海外での代理母出産
日本において代理母出産は法律で禁止されているわけではありませんが、医学界も政界もともに否定的であるため、日本国内で行われることはまずありません。そのため、日本で代理出産出来ない夫婦は海外へ赴くケースが多いようです。ゲイカップルが子供を代理母で授かり、そのままその国に移住するというケースもあります。
NEXT→結婚について
結婚について
ゲイと自認されている男性でも「普通に女性と結婚したい」と思う男性は少なくありません。
結婚したい理由は様々。一般的に挙げられる理由とさほど変わりません。
複数の理由が掛け合わさって結婚したいと思われる方が多く、一つだけの理由というのはごく稀です。
多くの方が挙げられる5つの理由
- 家族が欲しい
- 子供が欲しい
- 生涯共にするパートナーが欲しい
- これからの人生、老後一人は寂しい
- 親/世間体のためにも
絶対的理由ではないが、一つの要因として
- 一緒に人生を歩む戦友が欲しい
- 一緒に住む人が欲しい
- 社会から認められるため
- 資産/家業を守るための跡継ぎが欲しい
- 親孝行がしたい、親からのプレッシャーがあるため
- 今後の人生1人だと不安だから
- ペットを一緒に育てるパートナーが欲しい
- これから病気したとき、親が亡くなったら誰もいないから
ゲイ男性ならではの理由
- 会社であの人ゲイなのかな?と思われたくないから
- 独身だと風俗店などの夜の店に誘われたとき断りづらいから
- 結婚をしたらゲイではなくなるかも知れないという希望的観測
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ゲイコミュニティ6つ
ゲイ男性はどこで男性と出会っているのでしょうか?出会いの場所、主に6つをご紹介します。
- アプリ
- バー
- 掲示板
- SNS
- 趣味サークル
- LGBTイベント
アプリ
アプリと言っても目的によって様々あります。
ゲイ友達や一夜限りの相手を探すことを目的にするものから、将来を見据えた長期的に付き合えるパートナー探しまで。【ゲイ アプリ】と検索すると沢山でてきますので、目的にあったアプリを探すことができます。
掲示板
昔は掲示板が主であったのに、最近はアプリにすっかり場所を取られた感じがしますが、まだまだ生きている掲示板では活発に情報交換されています。
バー
バーなどのリアルの場も雰囲気は様々。社交的な方にオススメなバーから、おとなしい方でも周りが優しく話しかけてくれる、受け入れてくれるバーまで。バーという場所柄、お酒の力を借りて普段とは違う一面を出せるのも魅力です。
バーと言っても、様々あります。
- ゲイバー(ゲイ男性のみの入店が多い)
- 観光バー(ゲイ以外の男性、女性も入店可)
- ミックスバー(ゲイ以外の男性、女性も入店可。観光バーよりもゲイに近しい人が多い)
- ゲイクラブ/ゲイナイト
- 発展場(体目的が主)などがあります。
SNS
ツイッターなどで自分をアピールしている人も多くいます。出会い系アプリと同じ感覚で使用されているように見受けられます。またお互いをフォローしあうことで、セクマイ情報の交換の場にもなっています。
趣味サークル
ゲイ友からの紹介や、アプリ、掲示板などを通じて参加できます。自分の好きなことや得意なことをしながら出会う相手はきっとお互い好印象でスタートするのではないでしょうか。
LGBTイベント
LGBTイベントといえば、東京レインボープライドパレードが日本最大です。
当事者並びにその支援者と共に「"性"と"生"の多様性」を祝福するイベントで、華やかで陽気な中で色んな多くの方と出会えるイベントです。
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